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2014年12月16日火曜日

140830楽習会小林幸一郎さん講演

楽習会 2014年8月30日 

フリークライミングスクール
NPO法人Monkey Magic 

代表の小林幸一郎さんの講演会
つくば市民大学共催講座案内

「クライミングでこころもからだもハッピーに
~障害があってもなくても一緒に」

総勢11人。こぢんまり、ゆっくり小林さんのお話聞く機会となりました。

小林さんご自身のことから今のNPOの活動に至るまでのお話。
視覚障害者にフリークライミングを普及するというところから、
視覚障害者支援と理解のツールとして、
そして障がいの有無に関係なく、全ての人にとって
その人自身の可能性を広げるものとしてのクライミングへと
活動がどんどん進化/深化・拡がってきたこと、よくわかりました。

小林さんとチーム分けのため並んだ参加者の方


後半は、ユニークな方法でチーム分けをしての、
アイマスクを使ってのワークショップ。

ワークショップでは、「支援する側」「支援される側」という固定した
先入観・既存の価値観の枠にどっぷりつかっている
日々の意識を「ズラして」もらう心地よいショックがありました。

ワークショップ終了後、茶話会、そしてモンキーマジックの
ボルダリングジムへ移動し、交流イベント「サタデーマジック」に
みんなで参加しました。

2013年7月4日木曜日

130330つくば市民大学学園祭!

2013年学園祭!!


3月30日(土)、今年4月からつくば市民大学が5年目に入る節目の学園祭がありました。
開催ご案内ページ
http://tsukuba-cu.net/course_event/2013/03/2013.html

学習会では、
【レポート】いっしょに「いっしょに楽習会」
 ~「ために」ではなく「ともに」~
 「バリアフリー楽習会」と共催している連続講座「いっしょに楽習会」の、これまでのあゆみをふりかえります。



【体験ブース】いっしょに楽習会
・点字で遊ぼう!…
 点字を打ってみませんか? 自分の名前のしおりをつくったり、点字ユーザーとお話しながらシールをつくってもらうこともできますよ! 
・車イスでトイレに行こう!…
 つくば市民大学は、ユーザーの意見を取り入れながらトイレをバリアフリー化しました。
 実際に車イスを使ってトイレに行ってみませんか?

を行いました。

学園祭報告のブログ記事
http://blog.universitas-tsukuba.org/?page=1
2013.04.02 Tuesday
まなび、つながり、つくりだした 学園祭、無事終了

点字体験は、点訳を長年してこられた点訳のプロAさんがご担当。
車イス体験は、土浦・ロングライフさんのご協力で、大人用と子ども用の常用車イスと、学習会のFさんがいつも乗っている2台目の車イスを用意し、Fさんにレクチャーいただきながら乗ってもらいました。



楽しい時間をありがとうございました(^-^)






2012年2月29日水曜日

10/15救護用ベルト担架を体験しよう!

10/15 つくば市民大学キャンパスで、
スタッフ合わせて5名の参加で行いました。

はじめに使い方のDVDをみんなで鑑賞。
みんなでDVDをみている

この製品は

緊急時に、介護が必要なご家族と避難するにはどうしたらいいか、
というのがきっかけでつくられたそう。

この講座情報発信する中、
「救急車の担架(二本棒のもの)では、家の二階から移動できなかった」
という話も聞きましたので、コンパクトに使える(収納時も)ことも
大きなメリットのようです。

車イスユーザーに「被験者」になってもらい、体験。
床においた担架にのろうとしている

感想は、
・股関節が開かないなど、背負われるのが無理な人にはよい。
 それ以外なら、背負ったほうが早くて軽いと思った。
・人の重さを体の前で受けるのはやはりとっても重い。
 安全のためにも複数の人で行う必要。

ご覧になりたい方は、
市民大学のキャンパスにおいてあります。

2010年11月13日土曜日

巣箱をつくってかけました!

11月13日(土)
つくば養護学校に通う子どもたちの
「子ども達の余暇を考える会」の行事の一つとして、
皆さんと一緒に巣箱を作り、ゆかりの森の木にかけました。

この活動は、鳥の好きな学習会のSさんのコーディネートで

後 援:日本野鳥の会茨城県、日本鳥類保護連盟
協 力:(巣箱キット) 我孫子市心身障害者福祉作業所みずき
     (さわれるはく製) 認定NPO法人宍塚の自然と歴史の会

で行いました。

お部屋で鳥のお話を聞きました

午前、日本野鳥の会茨城県副会長の石井省三さんのお話。
鳥のイラストを示し話す石井先生

身近にみたり聞いたりするけれど詳しくは知らない鳥たちについて
イラストや鳥の声のするペン等使い、わかりやすく楽しく
お話されました。

曇りがちでも風もなく穏やかなよいお天気。
木々に囲まれた外のウッドデッキでランチ。

昼食後、巣箱をこどもたちが組み立てました。
屋外のウッドデッキの上で作っています
巣箱キットは、パーツごと、ネジやヒモまでセットされたもので
錐で目印をつけネジをおき、ドライバーでしめれば完成。
出来上がった巣箱に名前を書いています
完成後、名前やイラストをめいめい書きました。

脚立にのぼり木に巣箱をかけました
ゆかりの森の中に入り、木にかけました。

2010年11月9日火曜日

いっしょに楽習会、「プランクトンの形」報告

10/31(日)、12名の方の参加で、
国立科学博物館植物研究部特別研究生の大金薫さんに「プランクトンの形」と題し、お話頂きました。


元々、古生物学がご専門、地層の年代を決めるのに放散虫を調べることから、今の研究をされているのだそうです。
講演する大金さん

立体模型を研究している、産総研・先進製造プロセス研究部門、
手嶋吉法さんのご協力で、微生物の骨格を立体模型にしたものと、
大金さんお手製のぬいぐるみをじっくりさわり鑑賞しながら

参加者みんなでぬいぐるみと立体模型を触察
プランクトンについて・・・

プランクトン=水に逆らって泳げないもの ⇔ 泳げるもの=ネクトン

動物、植物、藻類など、
大きさも、顕微鏡で見えるほどの微生物からエチゼンクラゲほどの大きさまで、
いろいろな生き物がいることや、
動物プランクトンと藻類が共生しているものがいる!?

などのお話聞きました。

言葉はよく聞くけれど、あまり聞く機会のない「プランクトン」についての興味深い話に話のそばから参加者から次々に質問が出され、大金さんが丁寧に答えながら解説してくれました。

そのあと、研究/採集現場の実際のお話。

海底の土の中から採集した、星の砂のように白くて細かい「乾燥残渣」や、採集に使うプランクトンネットを数種類用意くださり・・・
いろんな大きさのプランクトンがいること、そのためにいろんな大きさの網目を使うことわかり、また、実際のプランクトンの大きさ(小ささ?)を実感することができました。

さまざまな大きさの目の、10×10㎝のメッシュ地を交替で触察

海洋調査で使う大型のプランクトンネットは、はじめてみました!

ネット部分が2メートル近くあるプランクトンネットを紹介しています

海の深さによって生息しているプランクトンの種類が違ったり、成長の時期によって漂っている水位が違うものがいるとのお話でした。

今年の夏、40日間、グアムからアリューシャン列島まで太平洋の真ん中を北上する調査船に乗った時のお話と、以前にアメリカの調査船の調査のお話がありました。

5センチほどに縮まったカップラーメンの容器を触察

海中深いところを調査する際、水圧を見るためにラーメンのカップを沈めてみたものも持参くださり、きゅっと縮まってミニチュアのようにかわいくなったカップを、さわりながら興味深くみました。

縮まった容器

採集調査のお話だけでなく、船の中での生活について・・・
アメリカの船には浴槽がないが日本の船にはある、とか、寝台が狭いと思ったら、船が揺れたときに怪我をしないよう狭くして体があまり動かないようにしてあることなど、乗った人にしかわからない興味深いお話をきくことができました。

他にも、調査のときにつかう数種類の「ふるい」や、壊れたので不要になったという、海底を掘るためのドリルの先端部分の実物を用意くださって、興味深いお話とあわせて、参加者全員、手ざわりや重さなど実感することができました。

大金さんが伝えたいといっていた「単細胞は単純ではない、多様な世界」ということがよくわかりました。
あんなに小さな生き物でも生存のためにいろいろな工夫をしてきていることを知り、すごいなぁ!と尊敬したくなりました。
また、地球上の多種多様な生き物についてもそれぞれの進化の歴史があってそれぞれ今居るのだなぁと、極小のプランクトンの話から宇宙の中に浮かぶ地球を思いました。

感想
ぬいぐるみのかわいさ、気持ちよさにえがおの参加者
・ぬいぐるみが気持ちよかった。
・みるだけ、でなく、実物を触れるのが新鮮だった。
・単細胞生物なので単純と思っていたが複雑で驚いた。
 形も多様だし、種類もたくさんいるとのことを今日はじめて知ってビックリした。
・人類が繁栄していると思っていたけどヒト以上に多く繁栄しているとのこと。
 種類も多く、まだ未知のことも多いとのことでこれからの研究が楽しみ。
・小さすぎて関心持ちにくかったがぬいぐるみなどで大きくしてもらって俄然興味がわいた。
・単細胞とおもったのに骨も持っているなんて驚いた。その辺にたくさん居るのに知らなかったことばかり、これからもっと調べてみたいと思った。


「プランクトンの形」の話終了後、『触察』(さわってものをみること)について意見交換しました。

大金さんから、
企画展の時に、写真と文字の展示ばかりではつまらないので立体物に、また安全に手にとって見られるようにと、ぬいぐるみを作り展示。
こどもたちにとって手で触れる事がとてもインパクトがあったようで、展示出口付近に置いたらこどもたちが繰り返し戻ってきてさわったり、そのプランクトンについての展示を見に展示室に戻ったりということがあった、とのお話。

また、顕微鏡写真を見る際に、立体であるプランクトンは角度によって形が全く違って見えるので、それぞれのプランクトンの、上から見た形や横から見た形をぬいぐるみなら見る事ができる、3次元を3次元のままつかめることが学生さんたちの勉強にとっても役立つ、とのお話でした。

立体模型の研究をされている手嶋さんからは、
視覚障害の方の教材という「スペシャルニーズ」のために限らず、触察ではモノに親近感がわくし、見るだけでなく触ることでよりモノに向き合ったり、一般の人たちの自然科学の教材として大きな可能性があること。
また、今回の講座のように、いろんな人と共用で楽しむこともできるし、視覚に頼りすぎている人たちにとって触覚を広げることもしていくとよいのでは、とのお話でした。

2010年9月27日月曜日

10/31(日)「プランクトンの形」開催!

つくば市民大学2学期共催講座

バリアフリー・いっしょに楽習会
~インクルーシブデザインの実践~

誰かの「ために」とか、みんなの「ために」ではなく、
「ともに」楽しんだり学んだりするにはどうしたらいいのか、を「ともに」考える『インクルーシブデザイン』。
2学期はいろいろなテーマで実践していきます。
参加者一人一人がインクルーシブな場をつくる主役。
知る楽しみに加え、多くの人と楽しみを共有できる喜びも実感できる、そんな講座です。

第2回は「プランクトンの形」。
顕微鏡でみないと分からないくらいの小さな小さな世界の生物たち。
その形の多様さに関心を持たれ、ぬいぐるみまで自作されている
大金薫さんにお話いただきます。大金さんのお手製ぬいぐるみや
放散虫の骨格を拡大した立体模型も用意します。

※情報補償が必要な方はご相談ください。
※駅からいっしょ・・・つくば駅から会場までガイドと歩きます。
 「つくばエクスプレス」つくば駅改札外、音声案内付き触知図前に13:05集合

第2回  プランクトンの形   講師 大金 薫さん
日時 2010年10月31日(日)
   13:30~16:30(13:00受付開始)
場所 つくば市民大学(ろうきんつくばビル5階)

概要
「単細胞生物(たんさいぼうせいぶつ)」というと,単純な生物というイメージがあります。
しかし,実際に観察してみると,ユニークで美しい形に驚かされます。
その様子は多細胞生物以上に複雑で,普通の生活感覚では想像もつかない世界です。
この講座では,ぬいぐるみや立体模型など、単細胞生物の様々な模型を使って,
単細胞生物の多様な世界を感じてみたいと思っています。
また,実際の研究現場や採集の様子をお話したいと思います。

プロフィール
大金薫(おおがね かおる)さん プロフィール
大海原の船上。ヘルメットを被った大金さん、船べりから手を出して調査中
1978年栃木県生まれ.東北大学大学院理学研究科博士課程後期修了.
同大学院研究生を経て,2009年より国立科学博物館植物研究部特別研究生.放散虫と呼ばれる
単細胞生物を専門に研究を行っている.

協力 産業技術総合研究所 先進製造プロセス研究部門 
   製造情報研究グループ
   手嶋 吉法さん(立体模型・惑星儀)

定員 20名
受講料 500円(高校生以下無料)

会場情報
つくば市民大学(ろうきんつくばビル5階)

〒305-0033 茨城県つくば市東新井15-2
受付日時:毎週火・木・土・日曜日 10時~18時
TEL:029-828-8891 FAX:029-828-8892

※駐車場はありません。公共交通機関、または近隣の有料駐車場をご利用ください。
※ろうきんつくばビルに車イスWCはありません。近隣公共機関のものをご利用お願いします。
場所の情報については申込み先までお問い合わせ下さい。
ご不便をおかけしますがご理解の程お願い申し上げます。

アクセス
TXつくば駅より徒歩約10分
詳細は こちら

お申し込み
つくばバリアフリー学習会・北村
tsukubabf(@)gmail.com

件名:「10月31日市民大学講座受講希望」
本文:「名前」、「メールアドレス」を明記

2学期講座 ~インクルーシブデザインの実践~
予定
11月 巣箱を作って森にかけよう
12月 インクルーシブデザインワークショップ
    オノマトオペで遊ぼう!

2010年8月4日水曜日

7/24(土)ハスの葉と花の観察

いっりょに楽習会 第3回 7/24(土)

ハスの葉と花を観察しよう 
市民大学講座案内
を 

認定NPO法人 宍塚の自然と歴史の会

の協力で行いました。

ため池である宍塚大池には、元々なかったハス。
池一面に繁茂すると水の中の環境を変化し壊す原因となってしまうため、自然と歴史の会で土浦市の委託を受けてハスを刈る作業をしています。
そのハスの葉と花をわけて頂、市民大学の教室でじっくり観察しました。

参加者3人がハスを覗き込んで観察し

枯れた大きな葉が丁度帽子のようで被ってみる人も居ました。

「葉の表と裏で、肌で感じる温度が違う!」と発見した人の一声でみんなでハスの葉を顔につけて実験してみました。

ハスの葉に顔をうずめて肌触りを確認

それぞれの人がそれぞれの感性でじっくり観察するといろんな発見があり、とても面白い!!


ハスの茎の、痛いほどのぶつぶつ。
細いのにすごく強い茎。
地下茎のレンコン同様、茎には穴が開いていること。
でもその穴は、花と葉、それぞれの茎では数や模様が違うらしいこと。
折ると出る白い糸はよく見るとらせん状に収まっているらしいこと。
花托からも花びらからも糸が出ること。
花托の黄色い粒粒がめしべでその下には種になる袋が準備されてあること。。。

葉の一部にうっすら花と同じ色と模様があるのは、葉が巻いて出てきてすぐに表を覆っていた部分が花と同じような色で出てきた名残、とのお話にはびっくりしました。

折った茎から細い糸がでてそれを撚ります

ハスからでる白い糸をつむいで出来た糸を「グウシ」というそう。
講師が持参くださった、グウシで織った一片の布を触るとなめし皮のような手触りでした。

若いハスのつぼみに熱い緑茶を注いで「蓮の花茶」を楽しみました。
ほんのり蓮の花の香りがついて・・・緑茶とは違う味。

つぼみをカップに置き、花びらの中にお茶を注いだものを飲みます

葉の真ん中、茎とつながっている部分の表面を切ると葉の表面から茎につながるストローになります。
葉に飲み物を注いで茎から飲む「象鼻杯」は、中国などではお酒を飲んでいたそうです。
今回はおいしい水で体験しました。

「象の鼻の先」に葉がある、という状態。そこに水を注ぎます

2010年8月2日月曜日

6/20(日)タッチ&ヒアリングワークショップ

いっしょに楽習会~感覚をひらく
第2回 タッチ&ヒアリングワークショップ 
市民大学講座案内

を行いました。

この回は、つくば市民大学で2009年度から開催している「『関わり方』の知恵を探る」(旧「協働のためのファシリテーション」)「バリアフリー・いっしょに楽習会」「How to"Community Photo Project"講座」(旧「フォトセラピー講座」)という3つの講座のコラボレーションによる試み、

『多様性に気づく、多様性を築く~「いけばな」を通して~』

の中の一講座という位置づけでもあり、多様性講座参加者の方たちが多く参加されました。

この講座は、昨年も「触文化」ワークショップをしていただいた広瀬浩二郎さんの「『見常者』と『触常者』」という考え方に影響を受けて、はじめて試みられたものです。

『多様性講座』の集大成「みんなでいけばな」の様子は
ウニベルblog
(『つくば市民大学』運営の一翼を担う市民組織「ウニベルシタスつくば」の公式blog) にあります

はじめに、点字や鍼灸に使う鍼の歴史についてお話がありました。

教室の様子、講師と参加者

目がみえにくい方たちが日常使っている道具も体験しました。

白濁した見え方の種シュミレータで文字を読んでみます

単眼鏡は遠くの文字がよく見えます。
映した部分が拡大して見える便利な拡大器などもありました。

道具は便利だけれど、使うとき「他人と違う」という恥ずかしさを感じてしまう人も多い、とのお話でした。
このような道具を使っても特異の目でみられないような学校や社会にしていくため、お互いの理解を進めることが大事と痛感しました。

点字ユーザーの方が、点字タイプライターを用意してくださり、おそわりながら交代で点字を打ってみました。

点字タイプライターを打ってみます


安全を確保しながら、アイマスクをして白杖(はくじょう)を使って室内を歩いてみる体験もしました。

アイマスクをして白杖を使い室内を歩いてみます

白杖の先(=指先の延長)で「さわって」確認し(タッチ)、壁の反響音や白杖にさわったものの音を聞きながら(ヒアリング)歩く・・・タッチ&ヒアリングを活用して生活している方たちの、生活のほんの一端ですが、知る良い機会となりました。

5/15いやしの庭訪問

つくば市民大学共催講座
いっしょに楽習会
シリーズ 感覚をひらく

つくば市民大学講座案内

第1回を 5/15(土)に行いました。

松見公園にある「いやしの庭」は

NPO法人つくばアーバンガーデニングのみなさんが

車イスや目の見えない方も楽しめるように、
みんなでアイデアを出し合ってつくった庭 です。

つくば駅に集合し、3名で松見公園まで歩きました。

花壇では、会のみなさんが花の手入れをしたり
苗を植えたりしていました。

花壇のそばで作業する会の方たち

車イスでも花に近づきやすいようになっています。
会のみなさんと一緒に花苗植えを体験しました。

段の高い花壇に車椅子を寄せて花うえ


花苗を植えた後、会の方たちからこれまでの活動についての
お話を聞きました。

室内でお話を聞く


NPO法人つくばアーバンガーデニングのみなさん
ありがとうございました!!

2010年4月26日月曜日

つくば市民大学講座 多様性に気づく、多様性を築く~「いけばな」を通して~

つくば市民大学で2009年度から開催している「『関わり方』の知恵を探る」(旧「協働のためのファシリテーション」)「バリアフリー・いっしょに楽習会」「How to"Community Photo Project"講座」(旧「フォトセラピー講座」)という3つの講座のコラボレーション講座です。
多様性に気づき、多様性を築くための試みにご参加下さい。

多様性に気づく、多様性を築く~「いけばな」を通して~

私たちは、どのようにして世界をとらえているのでしょうか? 
どのようにして「もの」をみて、どのようにして「ひと」とかかわっているのでしょうか?
世界のとらえかた(みかた、かかわりかた)は、一人ひとり異なるはずです。
そして、その「異なり」こそが、豊かな関係性の前提となっているはずです。

本講座では、「見常者(目でものを「見て」いる人)」と「触常者(さわってものを「みて」いる人)」が協働で「いけばな」の作品づくりに取り組むイベントを、参加者全員で3ヵ月にわたってつくりあげていきます。
参加体験型の講座と、イベントの企画会議を併行して行い、そのプロセスを楽しみながら、最終回に「いっしょにいけばな」ワークショップを開催します。
植物とのコミュニケーションである「いけばな」と、その「いけばな」を通じた他者とのコミュニケーション。私たちはいったい、何に気づき、何を築くことができるのでしょうか。さあ、あなたもこの「まなぶ・つながる・つくりだす」に参加しませんか?

※「見常者」「触常者」は、広瀬浩二郎さん(国立民族学博物館民族文化研究部准教授)の提唱する定義・呼称です。
※本講座は、つくば市民大学で2009年度から開催している「『関わり方』の知恵を探る」(旧「協働のためのファシリテーション」)「バリアフリー・いっしょに楽習会」「How to"Community Photo Project"講座」(旧「フォトセラピー講座」)という3つの講座のコラボレーションによる試みです。

こんな方におすすめです!
・コミュニケーションのあり方に興味・関心のある見常者・触常者
・「いけばな」に興味・関心のある見常者・触常者
・イベントを企画していくプロセスを楽しみたい見常者・触常者

■日程 (いずれも時間は13:30~16:30です。単発受講・連続受講のいずれもOKです)
第1回 5月9日(日)「かかわり」の知恵を探ろう
         (話題提供:徳田太郎さん)
第2回 5月16日(日)植物との対話~私の「いけばな」~
         (話題提供:根木美里さん)
第3回 6月6日(日)自然との対話~映像作品「Plants」・「Seeds」等を通して~
        (話題提供:田嵜裕季子さん)
第4回 6月20日(日)タッチ&ヒアリングワークショップ
        (話題提供:佐々木健さん)
第5回 7月4日(日)企画・運営会議
          ~「いっしょにいけばな」ワークショップを成功させよう~
第6回 7月11日(日)ワークショップ~いっしょに「いけばな」しよう~

(第1回~第4回は、前半2時間が参加体験型の講座、後半1時間が「いっしょにいけばな」プロジェクトの企画・運営会議です)

■会場 つくば市民大学(つくば市東新井15-2 ろうきんつくばビル5階)
TX「つくば」・バス「つくばセンター」より徒歩約10分(詳しいアクセス
※駐車場はありません。公共交通機関か、近隣の有料駐車場をご利用ください。
※車イス駐車場をご希望の方は、申込時にご連絡ください。
※TXつくば駅から「駅からいっしょ」アクセススタッフが案内します(改札を出た音声案内触地図付近に13:00集合)。利用される方は、申込時にご連絡ください。また、つくば駅では集合が難しい方はご相談ください。
※情報保証については、申込時にご相談ください。

■受講料 500円/回(第6回は別途材料費を要します)
※前売回数券(6枚綴り)2,500円がございます。「つくば市民大学」の学生証をお持ちの方であれば、組み合わせ自由でご利用いただけます。詳しくはお問い合わせください。
※本講座は、つくば市民大学の主催講座です。受講には「つくば市民大学」の学生証が必要となります。年会費は個人500円・団体1,000円です(受講当日のお申し込みも可)。詳しくは、こちら


各回内容詳細

第1回 5月9日(日) 「かかわり」の知恵を探ろう
コミュニケーションの語源は「共有する」「分かちあう」であるといわれます。しかし、感じかたや考えかたは、本当に共有し、分かちあうことができるのでしょうか? できるとすれば、それはどのように? 「かかわり」の知恵と技術であるファシリテーションをベースに、参加者間の対話を通じて考えてみましょう。

話題提供:徳田太郎さん(ウニベルシタスつくば代表幹事)…1972年、茨城県生まれ。2003年にファシリテーターとして独立、全国の地方自治体、NPO、病院や民間企業などを対象に、年間120日以上のワークショップやセミナーを実施している。NPO法人日本ファシリテーション協会理事・事務局長、NPO法人茨城NPOセンター・コモンズ理事、東邦大学理学部非常勤講師(コミュニケーション)、アール医療福祉専門学校非常勤講師(臨床人間関係学)などを務めるほか、森林インストラクターの顔も持つ。

第2回 5月16日(日) 植物との対話~私の「いけばな」~
植物を素材とする「いけばな」では、植物との会話は欠かせません。その素材の持っている言葉を聞きながら、自分の思いを反映させていけていきます。その様子を、「見常者」「触常者」にわかりやすくご説明しながらデモンストレーション(いけばな実演)します。

話題提供:根木美里さん(いけばな草月流一級師範理事)…1957年生まれ。1990年より「いけばな草月流」の師範として活動。現在10代~幅広い年齢層に男女問わず「いけばな」の表現する楽しさを指導するとともに、駅、レストラン、銀行、美容室等に作品を展示。いけばな展にも多数出展。

第3回 6月6日(日) 自然との対話~映像作品「Plants」・「Seeds」等を通して~
写真やビデオを制作している作者は、2000年に当時住んでいたイギリスで、偶然にバス停である女性と出会い、「共に何かを作ろう」とこのビデオプロジェクトをスタートさせました。その後帰国してからも、日本をフィールドにこのプロジェクトを展開し、シリーズ4作品を発表しています。今回は、それらの作品のなかから、テーマ「自然との対話」として選んだ5本のお話をご覧いただきます。そして、映像作品について語りあっていきましょう。

話題提供:田嵜裕季子さん(映像作家)…イギリスの大学院修了後、文化庁芸術家在外派遣研究員、国際文化交流基金芸術家在外派遣研究員として作家活動を続ける一方、イギリスの地域や社会(福祉)事業のコミュニティ・アートプロジェクトに関わる。ヴィジュアル・コミュニケーションの観点から社会と芸術の関わりを研究し、多文化としての社会包括などを提言する作品を発表している。日本大学芸術学部非常勤講師、女子美術大学非常勤講師。1997年東京国際写真ビエンナーレでミノルタ賞受賞。

第4回 6月20日(日) タッチ&ヒアリングワークショップ
一般的に人は、多くを視覚による情報に頼って生活しているといわれていますが、それ以外の触覚や聴覚…「タッチ&ヒアリング」を大いに活用して生活しているのが「触常者」の方たちです。実際どのように「タッチ&ヒアリング」を活用して生活しているのでしょうか? そしてそれは、「見常者」(目を使う人)にとっては縁のない「特別な能力」なのでしょうか? 点字の触読や、白杖を使って歩いてみるなどのさまざまな体験を通して、誰もが持っている感覚「タッチ&ヒアリング」ワールドの広さ、奥深さを実感できるワークショップです。

話題提供:佐々木健さん(筑波技術大学保健科学部准教授)…1958年生まれ。盲学校教員を経て、現職。専門は「視覚障がい者の伝統的職業教育である鍼灸按摩」と「視覚障がい者の社会参加を支援する地域活動」。

第5回 7月4日(日) 企画・運営会議~「いっしょにいけばな」ワークショップを成功させよう~
これまでの講座&企画会議の内容を踏まえ、最終回のワークショップを成功させるためのミーティングを行います。

第6回 7月11日(日) ワークショップ~いっしょに「いけばな」しよう~
プロジェクトの集大成として、見常者と触常者が協働で「いけばな」の作品づくりに取り組むワークショップを行います。


参加申込書

ご記入の上ファクシミリ(029-828-8892)、または同内容のメールをinfo(AT)tsukuba-cu.netまで。受講料等は、講座当日、受付にて承ります。

参加希望日:□全6回連続受講  □単発受講 第__回(__月__日)

お名前:

ご住所:〒

お電話:

ファクシミリ:

電子メール:

その他(車イス駐車場や「駅からいっしょ」案内のご利用、情報保証に関するご相談など):

つくば市民大学 つくば市東新井15-2-5F 窓口:毎週火・木・土・日曜10:00~18:00
tel 029-828-8891 fax 029-828-8892 e-mail info@tsukuba-cu.net

2010年3月15日月曜日

100307朝日通晴さん講演報告

いっしょに楽習会~バリアフリーのゲンバ~
「車椅子のふつうの人のふつうの生活」
朝日通晴さんの講演

は、あいにくの雨でしたが、講師の朝日さん含めて車いすユーザーの方4名、総勢で8名の参加がありました。
当日会場、朝日さんがpptでお話している様子
朝日さんに1時間ほどお話いただき、残りの時間にフリーディスカッション。
車いすのユーザーの方がいつも不便に感じていること

①移動(室内・外出)の問題
②トイレの問題
③お風呂の問題

などについて意見交換がなされました。

歩道は大きな段差もないし、自転車が通るのだから車イスもフツウに使えるのでは?と思っていましたが、施設と車道をむすぶスロープ部分を横断することや、交差点部分で車道に向かって急な坂になっている部分を車イスで通行することは大変な危険と困難がある、ということを、車イスユーザーの視点から教えてもらいました。

同じ車イスユーザーといっても、使っている車イスや生活の仕方は人それぞれ千差万別。共通点、あるいは違う点等、お互いのことについて情報交換をする機会自体あまりないようで、講師の朝日さんからは「貴重な機会になった」との意見を頂きました。
また、ご家族が車イスユーザーになられたので車イスでの生活の情報を知りたかった、という方の参加もありました。


アンケート
①講演会はいかがでしたか?感想をお願いします。
②特に印象に残ったことがあれば教えてください。


 30代女性 つくば市
①いろいろな工夫が面白かったです。
 後半のディスカッションもよかったです。知識が増えました。

②朝日さんの入浴方法やさまざまな工夫。
 他の方も、この会場周辺の歩道がバリアフルだと思っていたこと。


 30代男性 つくば市
①途中参加でしたが面白かったです。
 ほんの一部でしょうが、車イスの方々の状況が分かってよかったです。
②車イス情報の共有が全国的なレベルでできていないことに驚きました。

 50代男性 つくば市
①大変興味深いお話が聞けました。
②車イスの障害者はQOL改善のためのネットワークがつくば市にはないようだ。

 30代女性 つくば市
①朝日さんの工夫を教えていただけてよかったです。


 50代女性 つくば市
①現在母親が車イス生活をするようになり、ほとんど発語が聞かれなくなり、つらいのがどういうところなの かわからず、前擦りする様子をみて、何故なのか、良いクッションはどんなのか、わからなかったので、今 日のお話はとてもありがたく思いました。
 はつらつとした笑顔でお話され、私も元気頂きました。

②車イスでもっと外に出て仲間作りが地域に広まっていったら良いと思いました。
 障害者の方々が、社会の人々と地域の中で暮らせたらいいと思いました。
 家族の役割、地域社会の役割、市の役割、が手と手を合わせ、
 組織的なものが作られるといいのかなと思いました。


男性 つくば市
①朝日さんの工夫がさまざまでとても感心しました。
発想力もさることながら、それを日常どこでも手に入るもので実際に作製してしまう行動力にも感心させられました。お母さんもすごいなとおもいました。こういうものがあったら便利だなとは考えたりする人は多いと思いますが、必要であれば実際にそれを制作する人は障害をもっていなくてもそんなにいないのかなと思います。
そういう意味では朝日さんはなければ不便というか生活できないという切迫感があるからかもしれません。それ以上に根本に工夫することが好きということもあるのだろうと感じました。
ただ朝日さんの話を聞いていて、朝日さんは障害者なのかという疑問も持ちました。もちろん障害者ですがそれは医療モデルとしてであって、社会モデル的にはかなり障害という要素は薄れていると感じました。それはあるいみ仕事もし地域で社会生活を送れているということで朝日さんを支えるだけの社会資源というのは整えられているということだと思います。
障害をもつということは手足が不自由ということだけではなく、社会的に支えられる資源がその人に届いているかで決まると思います。

2010年2月15日月曜日

バリアフリーは楽しみながら~秋元昭臣さん講演報告

2010、2/6(土)
バリアフリーは楽しみながら
~バリアフリーマリーナができちゃったのは~

土浦・霞ヶ浦湖畔にあるラクスマリーナ
の秋元昭臣さんのお話を伺いました。

仕組みがさわってわかるよう作られた精巧な
アクセスディンギーの模型や、マリーナの地図を
さわってわかるようにした触知図等、実物もたくさん
持参くださいました。

会場の様子。島テーブル上にヨットの模型、囲むように講師と参加者

マリーナってどんなところ?ヨットって何?など
マリーナやマリンスポーツの基本的なところから親切に
説明がありました。

ご自身も中学の時からご家族でヨットで霞ヶ浦を
楽しんでいた土浦出身の秋元さん。
「この楽しさをみんなに分けてあげたい!」
の思いで、いろんな人と一緒に楽しめるマリーナに、
と活動しているそうです。

艪櫂(ろかい)船を集めて、船の保存と、
定年後の方たち(老)を中心に、漕ぎ(low)手を
増やして楽しもう、ということで
「ローイングクラブ」を構想している、との
楽しみなお話もありました。


マリーナのバリアフリーについて

片麻痺になられたヨットオーナーさんや、
車イスユーザーのヨットオーナーさんが必要なものを
一緒に作ったのがマリーナのバリアフリーの始まり。

また、バリアフリーを進めていた土浦京成ホテルでの経験、
ホテルを利用する障害のある方のマリーナ利用含めて
ホテルとマリーナ一体となってのバリアフリーを目指した、
とのお話でした。

当事者の方を講師にした社員研修を行ったり、
施設の改修についても、当事者の方に積極的に
関わってもらったそうです。

当事者の方にどんどん意見を聞く
⇒できるところから改修を実行する(結果を返す)
⇒来てもらって再評価、意見を聞く
⇒その意見を取り入れて次の改修に生かす
・・・

これを繰り返すことでどんどんより良いものが
出来上がっていく、のが「スパイラル手法」。

「みんな」ではなく、ある一人と付き合ってみて、
その人のためにはどうか?どうなっていればいいか?を
繰り返し考え、意見を聞く・・・その人数を少しずつ
増やして「みんな」が使いやすいものにしていく、との
これまでの経験からのお話には、昨年12月に行った
『インクルーシブデザインwsについて』の中の話との
共通点に驚きました。


自分が知ったことは出し惜しみしない、
誰もが使いやすい施設のためだから、
自分の経験談を出すことでそれよりもっともっと
よりよいものにしてくれればいい、とのお話には
『太っ腹』・・・いや『心が広いなぁ』と思いました。



マリンスポーツのバリアフリーについて

誰でも乗れるヨットがないかな?と相談した女性(全盲)の
紹介でアクセスディンギー
 (universal design consortium UDの事例と動向ページ
をしり、日本へ導入した「SAILABILITY JAPAN
の活動に参加してまわり、土浦でも購入。

ヨットの模型や操作方法の点訳、また駅からマリーナまでの
道のりを言葉で説明したナビを作ったりし、
ブラインドの方対象の講習を行ったことも。

ハンモックシートで安定しやすいが、座位の取れない方には
かえって難しいことがやってくる中でわかり、
座位を固定できるイスを作った、とのことでした。


遊覧船のホワイトアイリス号への乗船も、試行錯誤しながら
今のように車イスに乗ったまま乗船できるスロープを
作ったそうです。


レジュメの最後に
「多くの専門家の意見と当事者の意見を取り入れながら
改修、改造をしました。でも、まだまだ未熟です」
とありました。

なんて真摯な姿勢。

これからまだまだ進化しそうなマリーナが楽しみです。

秋元さんからの情報提供

障害のある方の旅行・外出支援
NPO日本トラベルヘルパー協会

いろんな人との旅行の実現について学ぶ
もっとやさしい旅への勉強会

緊急の時に周りの人に伝える黄色いハンカチ
黄色いハンカチ推進本部

2010年1月29日金曜日

共催講座『車イスユーザーの家』報告

100124(日)『車イスユーザーの家』
車イスユーザーの藤田典子さん
が家を建てるまで、建てるときの事を話いただきました。

教室風景。テーブルをかこんで講師藤田さんと参加者

高校卒業後、九州の大学へ進学したときからの一人暮らし。

賃貸マンションは、
車から部屋まで車イスで移動可能なところがあり選択したが、
改修は自由にできない、室内には車イスを入れられないという物件。
 ↓
玄関で車イスを降りて、改修はしないで対応、という生活方法。

キッチンではイスをおいて横向きで作業したり、
コンロ上の換気扇スイッチは棒で押すなど工夫したそうです。

駐車場までの移動が遠く、テラスがないので雨の日は大変。
(車イスユーザーは傘を使わない事が多い)
「濡れないで部屋から車に移動できること」の条件は
家を建てる際にも一番に考えた、とのお話でした。


家をつくるときに参考にした本

光野有次 『バリアフリーをつくる』
 〃   『みんなでつくるバリアフリー』
『バリアフリーデザイン~21世紀の豊かな住環境を目指して』

家の中も車イスで暮らす現在の家について、
設計図と写真を示しながら説明くださいました。

設計図を示しながらお話しする藤田さん

○「車イス移動」に関して

 病院のOT(作業療法士)と住宅メーカー担当者と3人で一緒に、
 自分の行動を実際計って、また、動きを見てもらって、高さや広さを決めた。

 ・建具のレール、上がりかまち・・・フルフラット(段差なし)
 ・キッチン、水周り、コンセント・スイッチの高さ
 ・車イスのタイヤがあたる高さまでの幅木
 ・車イスで移動しやすい、固めのクッションフロア
 ・車イスで難なく出入りできる開口幅
   BUT
   引きやすいようドア取っ手大きなものを選んだら・・・
    /戸袋に収まらず確保した開口幅が使えなかった
    /網戸がつけられなかった

○行動方法、可動範囲等身体状況の今のことだけでなく、
 将来想定されることを考え、その時自分がどう暮らしたいか、
 そのためにどんな環境があればいいのか、を考える。

 ・「なるべく長く一人で入れるようなお風呂に」
 ・今は「無駄に」広いトイレ。でも介助しやすいよう、広めにスペース確保
 ・「寝たきりになっても家にいて楽しい!」となるよう、
   庭には香りのする花木や季節を感じられる植栽

○車まで雨に濡れずに移動できる
 玄関先の軒を可能な範囲張り出し、カーポートに近づける方法。

○自分で管理できる
 分電盤をどこからでもアクセスしやすい場所=廊下に、
 そして手のとどく高さに設けることで、自分で管理できる仕組みに。
 でも立位で届く高さもスペースとして大事なので確保。


賃貸マンションの頃の床の生活と車イス座面での生活・・・
どの高さで生活するのか、今と将来にわたる「動きの高さ」を
考えて設計する事が大事とのお話でした。

スロープではなく、庭全体をつかってゆるやかに家屋の高さまで
到達する傾斜は、利便性だけでなく、ゆとりを感じる美しいお庭でした。

藤田さん、貴重なお話をありがとうございました。


参加いただいた方の感想
①感想
②特に印象に残ったこと

30代男性 さいたま市
①実際の生活に基づいた住環境の工夫についてひとつひとつ教えていただいてとても勉強になりました。特に、身体状況による「高さ」(床面・車イス座面)への配慮の必要性を感じました。
②「高さ」への配慮と導線に対する工夫


40代男性 つくば市
①実体験を聞くことができ、大変参考になった。

40代女性 つくば市
①いろいろな体験を踏まえたお話を聞くことができました。ありがとうございました。
②賃貸マンションに車イスごと入れないということに気づかされました。

2009年11月17日火曜日

第5回いっしょに楽習会

筑波技術大学春日祭へ行ってきました!

小雨模様の日でしたが、
東京から4名と地元つくばから3名の「美女軍団」(自称)と
美男子3名のみなさんが集まりました。

廊下で自己紹介中

鍼灸学科のある技術大らしくあんまを施術してくれる
『極楽堂』であんまを受けたり、学生さんたちの
屋台でおでんやビールを買ってステージを楽しみ、
学生さんたちともわいわい交流しました。

体育館のステージの前、テーブルを囲んでわいわい

交流企画ということで技術大産業情報学部の
手話ダンスサークルの学生さんたちの発表もありました。

学生3人、手話歌熱唱中

みえにくい学生さんたちの生活を補償する機器を
紹介する部屋を佐々木先生に案内いただきました。

単眼鏡を解説する佐々木先生

両キャンパスとつくば駅をむすぶ学園祭巡回バスには
行きも帰りもお世話になりました。

巡回バスの後姿

2009年10月7日水曜日

10/3タッチ&ヒアリングワールドワークショップ報告

10/3 タッチ&ヒアリングワールドを行いました。

1グループ目は小学4年生と6年生と目の不自由な方も一緒の6名、
2グループ目は小学6年生、大学生から大人の方まで6名。

ナビゲーターの佐々木先生と、もう一人。
筑波技術大学鍼灸の高橋ともやさんが、ギターと
点字タイプライターを携えて参加。

  「このワークショップで『障害を理解する』というより
   その先の理解を、実感を伴って、してほしい」

とのお話からワークショップ開始です。

会場の様子

アイマスクをして1分沈黙。
外の雨の音、室内の音・・・さっきまで感じていたのとは
違うということを実感します。


先ほど高橋さんが打った点字が渡されました。

アイマスクをしてテーブルをかこむ参加者
  「ひとつの点、それが あ です。
  6つの点がわかりますか?それが め です」

ふたつの違いが大きいため、点字にはじめて触った人も
違いを感じることができました。

  「もし今、墨字(紙に書いた文字)の資料を渡されたらどうですか?」

・・・当然、読めません。
点字なら、目を使わなくても読めます。

墨字も点字も、文字を読むという目的は同じ。
その人にあった、ふさわしい方法を選んでいるだけ。

その人にあった用意がなされていない、ということが
その人の「障害」になっている、ということがわかりました。


呼び鈴のほうへアイマスクをして歩く
声による呼びかけ、呼び鈴の音の方向へ歩いてみます。
みなさん無事音源のところへ行く事ができました。

マイクロ波治療器のところで止まる参加者の女性
机をたどって歩き、あたたかさを感じたら止まります。
マイクロ波治療器のところにくるとみなさん止まりました。

目で見るかわりに、音やあたたかさ、机をたどるという目印
(ランドマーク)で移動できることがわかります。

白杖で歩く参加者の女性
白杖(はくじょう)で床のテープに触れながら歩くとより安心して
進むことができました。白杖は、人差し指の延長線で、まわりの環境を
「さわって見ている」ものなのだそうです。

香りのする植物が配られ、香りを味わい、それが何なのか、
みんなで考えたりもしました。


  「目を閉じてアイマスクをとって、ゆっくり目を開けて・・・」

  「・・・まぶしい!」

これが『目が不自由』という一つの現象「しゅう明」。
日常的にこのように感じる人は、いつもサングラスをかけているそうです。

白濁ファイルを通して色紙を見る参加者

アイマスクのない状態で、佐々木先生作成のシュミレーターで
盲点が誰にでもあること、盲点は黒い点があるわけではないこと、
確認しました。

ある色紙を注視した後、白い紙に色がみえてしまうのを体験。
実際には、ないはずの色が見える!?
視覚は脳が作り出す相対的なものであることを実感しました。


  「紫外線は、昆虫は見る事ができるけれど、ヒトには、
   目の見える人も、見えない人も、見ることができない。
   みえないけれども存在は、していて、
   それを温度として・・・視覚では、なく、別の方法で
   感じ取ることは、できる。
   見えているものがすべて、では、ない。」
 
ヒトの体を診る『鍼灸』の昔からの用語「本」と「標」を引用し、
 
 「目に見えているものだけがすべてと思い判断していると、
 その人そのもの、本質をみていないことがある。
  目に見えているものがすべてではないということの自覚が大切」

とお話くださいました。

     自分ってどんななのか?人間って何なのか?
   
       自分理解、人間理解。
 
    「障害理解」を越えて導かれたのはそんな所でした。

 終了後、感想のかわりに詩を作る課題がだされました。
 ギターの名手、高橋さんが即興で歌をつけてくれるのです!
 けれどなかなか難しい(>_<)
 
ギターを弾く高橋さん

小4生が書いてくれた「ぜんぶ楽しかった」の一文に
曲をつけてくれたのを披露すると・・・
すごい、ちゃんとした素敵な歌になってる!
 
2回目のグループの「やっぱりワークショップは、大切」の
一文にも曲をつけてくれました。
そのままCM曲として使えそうです!

1グループ目終了後。 

点字絵本を高橋さんに読んでもらう女の子
参加してくれた小4のYちゃん。
点字絵本を高橋さんに読んでもらいました。
「何で読めるの・・・?」
興味津々で覗き込んでいました。

UDオセロで対戦!
そのまま二人でUDオセロで対戦が始まりました。
高橋さんは手で配置を確認しながら
ゲームを進めていました。

感想

土浦市 小学6年生 男子

アイマスクをつけてみると、雨の音がよく聞こえた。
人が近くにきたり、遠ざかったりするのも音で分かった。
違う感覚がぐんと成長した気がした。


つくば市 20代 女性
「視覚障害者」や「聴覚障害者」というけれども、いわゆる『健常者』との
違いは、普段どの感覚を主に使っているかという違いなんだ、という
考え方は、大変分かりやすかったです。
とても勉強になりました。ありがとうございました。


つくば市 30代 男性
みえることで みえないものがある
みえないことで みえるものがある
きこえることで きこえないものがある
きこえないことで きこえるものがある

気づくことで 見えてくる
感じることで 聴こえてくる
変わる事で 開けてくる世界

2009年9月7日月曜日

090905 いっしょに楽習会 第1回

2009年4月に開校した
つくば市民大学
http://tsukuba-cu.net/index.html
との共催講座

バリアフリー・いっしょに楽習会
第1回 手と目で感じる立体模型~空間を味わい、形を造る~
手嶋吉法さん(産業技術総合研究所 デジタルものづくり研究センター)
を実施しました。

講座概要(つくば市民大学 共催講座案内)
http://tsukuba-cu.net/course_eventlist/2009/09/post-21.html

つくば近辺だけでなく、立川や新宿、遠くは、東大阪からの
ブラインドの方を含め、25名の参加がありました。
会場全体の様子手嶋さんが持ち込まれた立体模型は、
島状のテーブル3つそれぞれにいっぱい!
それは、それは、壮観でした。

パソコン要約筆記の協力は、
NPO法人PCY298(つくば)さん。
http://www.pcy298.com/
3人でパソコン入力。正面横の壁に文字が映し出される 手嶋さんの話をすばやく入力し、スクリーンに表示します。

クラインのつぼについて実演交えて説明する手嶋さん幾何学の話等少し難しいところもありましたが(>_<)、
できるだけ分かりやすくと心砕いてくださっての説明、
熱のこもった研究のお話に時間は、あっという間に過ぎていきました。 球の最大接触数問題を味わう模型をさわる参加者
休憩時間には、みなさん一斉に模型のテーブルへ。

テーブルに集まり模型を楽しむ参加者「この形は、きれいだね~」
「手触りがいいね~」
みんなでわいわい言いながら、手と目で模型を味わいました。

手嶋さんの解説で青く美しい惑星儀を味わうブラインドの方たち 正確なデータを元に作られた惑星儀。
色も、立体模型を作るのと同時に色づけされたものだそうです。
手嶋さんの解説を受けながら、手でじっくり楽しむブラインドの方たち。

質疑応答の時間は、時間が足りなくなるほど多くの質問がありました。

同じテーブルのブラインドの方に質問する参加者
参加者から講師の手嶋さんに、だけでなく、ブラインドの方の感想を聞きたいと
同じテーブルにいる方に質問したり、ブラインドの方の触覚利用について
他の方からアドバイスがあったり、参加者同士のやりとりもとても活発で
大変有意義な時間になりました。

参加者の感想より一部抜粋

・今日は、とても興味深いお話を聴くことができました。
 ありがとうございました。
 あのような模型は、触ったことがありません。
 ことばでは伝わりきれないものが、触ることでイメージが鮮やかになります。
 教材としてだけでなく、美術館や博物館にも設置してほしいです。
  (都内・女性・ブラインドの方)

・普段あまり接点のない分野の貴重なお話が聞けてよかったです。
 数学で立体が出来る、というこが新鮮に感じられた。
  (つくば市・女性)

・いろいろな模型をさわれて楽しかったです。
 「さわる」大切さを学びました。
  (つくば市・女性)

・質問コーナーで、”デコボコ”の強弱について、目の不自由な方の
 お話が聞けたことも印象深かったです。
  (市外県内・女性)

・(こんなすばらしい模型がたくさんある)産総研に住みたい!
  (東大阪市・男性・ブラインドの方)