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2016年5月18日水曜日

160417筑波実験植物園「手話で楽しむ植物園」

16年4月17日(日)
筑波実験植物園「手話で楽しむ植物園」開催されました。

学習会が協力させていただいている、
植物園主催のイベント「手話で楽しむ植物園」。

植物園のスタッフ・研究員の方から植物のことを、
ろう学校の理科教諭をしているろう者から関連する手話を学べる、
ろう者と聴者の「双方向の学び」の場です。

5回目になる今年のテーマは「春に食べられる植物」。
山菜や、春ならでは!の植物について学びました。
手話を知っている人も知らない人も、聴者・ろう者、いろんな方の参加がありました。


はじめの室内でのレクチャーは、ろう者が表した手話が何かを当てるクイズをしながら、園研究員の方がその植物について、みてわかりやすいよう写真やパネルも使いながら詳しく解説。

室内で。ろう者から植物の手話を学ぶ参加者のみなさん

植物の形をそのまま表している手話や、指文字などの形を利用しつつ植物の特徴も表す手話など、なるほど!と思うもの多く、改めて手話の「表現力」を感じます。

次に園内で観察。
室内レクチャーにあった植物の実物や、他にもこの時期ならではの植物をみながら、さらに解説がありました。

園内、林の中で植物の解説

園内、野菜の花の解説。カイワレの花にみんなでびっくり!

最後に部屋に戻ってグループでのワークショップ。

ろう者か手話のできる聴者が各グループに入り、手話・筆談や身振りなど音声なしで、先ほどみてきた植物の中で手話が確定していないものの手話をグループで考えてみる、というものです。
最後にグループから出題、他のグループの人が植物名を当てるゲーム形式で発表しあいました。

ご参加の皆さん、ありがとうございました!


これまでの「手話で楽しむ植物園」や、植物園での「手話通訳付き案内」の実践を、いつもお世話になっている研究員の堤さんが論文にまとめてくださいました。ろう者や手話通訳といっしょに実施する際のポイントについても書かれています。

その論文について、常陽新聞・鈴木記者さんが取材、記事にして、ウェブで誰でも見られるような形で公開してくださっています。

実践例が伝わって各所に広がれば、との、植物園の堤さんと常陽新聞の鈴木さんの思いが本当に嬉しく有り難いです。ありがとうございました!

常陽新聞スマーホフォン版
「だれでも楽しめる植物園に」手話案内法、研究員が発表


2015年11月9日月曜日

2015年10月25日(日)

第2回サイレント×自然deワークショップ@宍塚(ししつか)の里山※
  ~ろう者と聴者で楽しむ自然観察~

心地よい風がふく、気温も天気も丁度良い日、大学生10名含む12名、
初参加の聴者のみなさんの参加で行いました。
学生さんたちは法政大学のサークル「キャンパスエコロジーフォーラム」里山班のみなさん。
毎月1回、若い力で、宍塚の里山の保全活動をしてくれています。

進行は、自然大好きなろう者、ぴろこさんぱるこさんコンビ。

全員の自己紹介では、参加者の名前を「空書」(自分の前の空間に文字を書く)で
伝えて、その手話表現を2人から教えてもらう、という形で進みました。
すでにご自分のお名前を手話で表現できる方もいらっしゃいました。
今日覚えた方は、今後は手話で自己紹介していただけるでしょう(^-^)

自己紹介の後はゲーム。

①生き物クイズ。
ぱるこさんがジェスチャーで表し、それが何の生き物かをあてます。
ちょっと難しいのもあったかな・・・でも最後には当てられました!

②ろう者2人によるインタープリテーション
ゲンベーヤマの下、池のほとりの山道を歩きます。
道すがら、ジェスチャーでどの木をあらわしているかのクイズや、
その木が2人にはどんなふうにみえてるのか、どんなストーリーが
思い描かれるのか、かけあい漫才のようなやりとりで話してくれました。

ぱるこさんからみた自然のストーリーを熱演中。


③落ち葉当てクイズ
落ち葉を各自ひろいながら沈黙で歩きます。
広い場所で、集めた落ち葉をそれぞれひろげ、その中から選んだ1枚を
ジェスチャーで表してまわりの人が当てるゲームをしました。

画用紙にそれぞれ集めた色とりどりの落ち葉を並べて。



沈黙で歩く中、魚の跳ねる水音や鳥の声、
どんぐりを踏んづける音など、小さな音にも気づきます。

発見を共有したくて思わず声がでてしまうことも多く、やはり、自然の中で発見したり、思ったことは、他の人に伝えたくなるものなんだなぁということも改めて痛感。

声以外で相手に伝えるにはどうしたらいい?
工夫を考えるのも今後の楽しみな課題の一つです。
またぜひ企画したいと思います(^-^)

ご参加いただいたみなさん、ぴろこさんぱるこさん、
ありがとうございました!!

ゲンベーヤマのふもとで「宍塚」の手話をする参加者のみなさんと
ぴろこさん・ぱるこさん。皆さん素敵な笑顔です!

参加者の方の感想
・初めての体験で楽しかったです!ありがとうございました!
・今まで気がつかなかった木の形や見たことのない葉を発見できた。体や身振り手振りで伝えることのむずかしさや楽しさを知れた。
・木を木として見るだけではなく、その模様や形を想像して考えるという見方を学んだ。
・違う視点で里山を見ることができて、色々な植物も探せば探すほどいると感じた。あと、耳から入る音色も楽しめた。
・物を見ぶり(身振り?)手ぶりで伝えることの難しさが分かりました。口では伝えきれていないことも数多くあり、ろう者の方とは見方が違うと感じることも多く驚かされた。
・普段はぼんやりとしか見えてなかったものが、表現しようとする過程でより細やかに見ることができました。
・このような貴重な体験により視野が広くなった気がします。
・葉を体で表現する、簡単そうで難しい貴重な経験ができて楽しかったです。
・二人が話しているのをみて中に加わりたいなと思いました。そのくらい楽しそうでした。
・とてもお二人が楽しそうにワークショップをしてくださったので、私たちもリラックスして参加することができました。また、多くの気づきもありました。

※現在のWSシリーズタイトルに統一します。

2014年12月16日火曜日

11/24
楽習会 
第1回 サイレント×自然deワークショップ@宍塚(ししつか)の里山 ※
      ~ろう者と聴者で楽しむ自然観察~

ろう者6人、聴者5人で行いました。

○ろう者が見た自然の世界へのインタープリテーション
   
自然が大好き、特にオランウータンとミミズが大好きな
ろう女性二人による謎のコンビ『オラミミ』が登場。
二人のこれまでの自然に対しての経験や、自然の見方・みえ方について
コントのようなやりとりで話してくださいました。

「オラミミ」の二人が手話で熱弁
例えば、
木をよく観察していると、どう成長しながら今の姿にまでなったのか、
頭の中でアニメーションのように成長の記録が思い描かれるのだそうです。

二人ともお互い「やっぱりそうだよね!」と話していたので、自然大好きな二人にとっては共通していることのようです。
 

○音声を使わないグループワーク

グループに分かれて自己紹介後、
・里山を回って観察を楽しみながら「私たちの発見?!」を見つける
・未だない「宍塚(ししつか)」や「里山」の手話をつくってみる
・グループごとにプレゼンする。
のミッションに取り組みました。

各班、何かに呼び止められるかのようにあちこちで止まってじっくり観察。

木の根元、小さな何かをかこんで観察中

音声のない静かな中なので、聴者にとっては、
普段おしゃべりしながらだと聞こえない、小さな小さな鳥の声もとてもよく聞こえます。

手話のわからない聴者がわかるよう、ホワイトボードを使って‘通訳‘してくれるろう者もいました。

地衣類のついた桜の幹でみつけたのは・・・


魚調査に来ていた方が魚を見せて解説してくれたり、野鳥の写真撮影に来ていた方たちが
撮った写真をみせながら野鳥のことを教えてくれたりということも、ありました。

望遠鏡のような大きなカメラで鳥を狙う方の説明を聞く


各班のプレゼンでは、画用紙や全身を使って工夫して表現。
‘逆さ宍塚‘と題した発表では、池に映る山や、カモが泳ぐ姿をたくみに手と体で表現していました。

「宍塚」の手話表現は、漢字にある六をうまく使いながら山と池を表現していてステキで、‘空中に描くロゴ‘のようです。


ろうの方たちは‘見る達人‘で、またその特徴をつかんで、手(や体)で再現するのが
すごいなぁと、改めて認識したワークショップでした。

参加くださったみなさん、ありがとうございました!


【みなさんの感想】

①ワークショップを通して、新しい発見がありましたか?また、それはどのような発見でしょうか?
②ろう者(ろう)と聴者(聴)で、自然の感じ方・見方に違いがあると思われたところはありましたか?また、それはどのような違いでしょうか?
③「ろう者によるろう者が見た自然の世界」の話はいかがでしたか?感想をお教えください。


①新しい発見

・聴者がネコの声にきづいて、ろう者はネコ道をみつけた!力をあわせてみつけたので、すごくおもしろくてフシギな気持ち。(ろう)
・鳥の鳴き声、水面のうつり、木の実(ろう)
・ろう者だけで動くより発見の幅が広がった。ex鳥がいること、鳥の声。(ろう)
・手話主導による自然観察WSによる、手話によるペースがあって安心感がありました。(ろう)
・声を発せず歩くことは私にとって、目、耳に集中できて気持ちよかった。(聴)
・目に見えなくても鳴き声でたくさんの鳥がいることがわかった。(聴)
・見えたものを、特長をつかんでわかりやすく、身体を使って表現することのむずかしさと同時に楽しさ。(聴)


②ろう者と聴者の違い

・鳥の声や、きつつきのつっつく音なども、聴者は聞いているんだなと、感じ方のちがいは感じた。(ろう)
・鳥の鳴き声、川の流れ音、植物がゆれる音を聴者におしえてもらったことです。(ろう)
・(ろう者は)表現の仕方が上手い、特徴をよく見ている。気づきが多い。(聴)
・私は何げなく通り過ぎてしまう様々なものを見落さず見つけていかれること。(聴)
・ろう者の見る力がすごい。見落としてしまう足下のものを発見していた。(聴)


③「ろう者によるろう者が見た自然の世界」について

・お互いに「当たり前」というところをもっていても、気づくことはなかったと思う。(ろう)
・至る所にWSが行われているが、聴者主導で入りづらいと思っていましたので共感がもてました。(ろう)
・手話を使えたらもっと話もしやすいと思うが、ジェスチャー・筆談・顔の表情でも十分気持ちが伝わるし、何ら抵抗を感じなかった。普段、自分自身、顔の表情が乏しいのかもしれないので、今日はとても楽しかったです。(聴)
・日常のことはもちろん、自然のことを手話を使って表現するとこんな表現になるのだ!ということがしれたことがよかったです。(聴)
・耳が聞こえなくてもジェスチャーで簡単にコミュニケーションが取れることがわかりました。(聴)
・聴者が多い行事ではやはり音の情報が優先されてろう者はおいてけぼりのようになってしまうというのがさみしかった。みんな一緒に自然を楽しめるような行事が増えるといいな。(聴)


参加くださったみなさん、ありがとうございました!

※現在のWSシリーズタイトルに統一します。

140928手話で楽しむ植物園に参加しよう!

楽習会
筑波実験植物園「手話で楽しむ植物園」に参加しよう

9月28日(日) 13:30~15:00

学習会で協力させていただいている
植物園の企画「手話で楽しむ植物園」
植物園イベントカレンダー

にみんなで参加しました。

ろう者から、植物に関連する手話の解説。

植物についての専門的な話を研究者の方から、
植物の特徴をよく表した手話をろう者から、
楽しく学びました。

当日の様子を書いてくださっています。
筑波実験植物園 スタッフブログ10月
(16日 をクリックしてください)

植物園のみなさん、ご参加のみなさん、ありがとうございました!


※2014年12月29日付常陽新聞に、活動に参加した筑波学院大の学生さんによるレポートが掲載になりました。以下、転記します。


好人有好報
経営情報学科1年 キン カイ

今年の9月、「つくばバリアフリー学習会」が企画した『「手話で楽しむ植物園」に参加しよう!』で活動をしました。最初に講師の方から簡単な手話を学んだ後、すぐ聴覚障害者との交流を開始しました。僕はちょっと緊張して、恥ずかしく感じ、なかなか参加者の皆さんとコミュニケーションを取ることができませんでした。しかし、皆さんが一生懸命頑張って手話で交流しているところを見て、自分も頑張らないといけないと思いました。

 手話を習うのは、初心者の僕にとって本当に疲れることでした。メンバーのほとんどが僕より年上なのに、頑張って手話を学んでいる様子を見て、大変そうだと思いました。それでも、手話をしている時の皆さんの実に生き生きとした表情と手話の美しさに惹かれ、もうひと踏ん張りしてみようという気持ちが生まれました。その気持ちの積み重ねが今でも手話を習い続ける原動力になっています。この「手話で楽しむ植物園」のプログラムに参加して、言葉は口で話すだけではなく、人と人がコミュニケーションできるすべてのしぐさが言葉だということが分かりました。     

手話の講習を受けるまで、手話に何の縁もなかった僕は、口で話すとか、文字を書く以外に手でコミュニケーションできるとは思ってもいなかったので、今回このような機会をいただいて感謝しています。これから先、聴覚障害者に出会ったとき、自分をどう表現できるか、自分に期待してみたいと思いました。 

手話講習を受けたことで、僕と手話との距離が縮まったような気がします。そして障害者の手助けをすること、人が人をお互いに助けあうことが、いかに大切かを改めて実感しました。中国語で“好人有好報“という言葉があります。この言葉は、「いい人は必ずいいことに遇う。いい人はなんでも成功し、いい結果になる」ということを意味します。ですから、僕は、今回の活動で「よかった」と実感したことを、僕と同じように手話を少しも知らない人たちにも伝えたいと思っています。


2012年12月5日水曜日

11月10日(土)地質標本館を楽しもう!

いっしょに楽習会~地質標本館を楽しもう!~

11月10日(日)14:00~16:30
「地質標本館を楽しもう!」

産総研構内の銀杏並木、黄色一色が青空に映える日でした。

集まった参加者5名と、ご案内くださる専門家の方がた、ジオネットワークつくばの「ジオマイスター」の方々、また博物館に実習に来ている方々もご一緒くださり、総勢で14名の方々といっしょに楽しみました。

地球のなりたち、日本の地質、地震や火山、さまざまな資源や岩石・鉱物・化石の紹介をしている産業技術総合研究所・地質標本館。

下見・打ち合わせ段階から、館長さんはじめ多くの専門家の方が関わってくださり、触って分かりやすくするには、また、伝わりやすくするにはどうしたらいいか、立体模型や新たな工夫を大変積極的に考えてくださって当日を迎えました。
今回は、普段の開館では触れない多くの展示物や標本を特別に触りながら見学できます。


はじめに参加者と、ご一緒の方々グループになってもらいお互い自己紹介。
その後、同じグループの人を紹介する「他己紹介」で全員、どんな方たちが今日はご一緒なのか、挨拶しました。


いよいよ展示見学開始。
はじめに、屋外にある、石炭になりきれなかった木の化石「珪化木(けいかぼく)」と、生きている化石「メタセコイア」の木を触察。



次に玄関ホール中央にある、地球の立体模型。
地表が凸凹になっているので山脈や地溝帯、海嶺、海溝がさわってもわかります。



この地球の模型は、太平洋の北側が切り取られていて、地球の内部構造が示されています。
中心から内核、外核、マントル、地殻。
地球のそれぞれの場所の代表的な石を、同じ大きさの立方体にし重さ(密度)がわかる実物を用意くださり、みんなで比較しました。

1.花崗岩 陸の地殻の代表 2.7 g/cc 白い石
2.玄武岩 海の地殻の代表 3.0 g/cc 黒い石
3.カンラン岩 上部マントルの代表 3.3 g/cc 緑の石
4.炭化タングステン 内核(高圧下の鉄)の密度の疑似体験 14.8 g/cc
実際の内核の鉄は,密度が13 g/ccもある
普通の鉄は,7.9 g/cc
ちなみに水の密度は,1.0 g/ccです.

と、標本館の方に教えていただきました。


吹き抜けの部屋のガラスの向こうには巨大な、曲がった地層がみえる岩のレプリカ。「大褶曲」というのだそうです。
束ねた紙を曲げてどうしてそのような形になったのか、わかりやすく説明がありました。

天井には日本列島を地下深くから見上げたような、震源が示された模型があり、日本列島に沈み込むプレートの動きについて説明がありました。
硬い硬い岩盤にも大褶曲が起こるような地下のダイナミックな動きが地震にもつながっている・・・今足元にある‘地球‘のダイナミックな動きを感じるお話でした。

化石の並ぶブースで、巨大なアンモナイトの化石と、生きていた当時の姿を想像して作られた、精巧なアンモナイトの模型を触察。


これは、標本館名物‘アンモナイト階段‘を上る前に実際のアンモナイトをみよう、と案内くださったものでした。


2階の展示室、壁一面、日本列島と太平洋の地形を立体で表したものをさわりながら確認。
それから、プレートの沈み込みを表した立体模型と、沈み込むことで生じる「付加体」についてよくわかる模型を工夫し新しく用意くださり、さわって確認できました。


部屋の真ん中にある太平洋の海底模型を使ってプレートの動きのお話、また、「天皇海山列」がどうやって出来たのかを、口での解説と、目で見て分かりやすい図と模型を使い、お話くださいました。


展示では、最後に火山のお話と、さまざまな火山の石を触察して楽しみました。


終了後の茶話会でも、さわれる化石など用意くださってみんなで楽しみました。


いろんな模型やさわって分かるよう新しくモノをご準備頂いたおかげさまで、専門家の解説のお話とともに大変わかりやすく、「学ぶ楽しさ」に加え、「皆で同じものを共有できる楽しさ」を体験できました。

標本館のみなさん、ありがとうございました!

参加者の感想
kさん(ろう者)
三宅島に行ったこともあります。
火山や地質に興味有り、話聞けて楽しかったです。また来たいです。

Tさん(触常者)
化石は見る機会がなかったので今回見ることができて嬉しかった。
石灰岩は水に溶けるとの話では、実家(沖縄)の庭の沈下に関係しているのかな・・・と思った。

Aさん(車イスユーザー)
一人で見ているのと全然違いよく分かり楽しかった。
地球について学ぶのは感動がある、とても面白かった。

Tさん
今回初めて見学しました。いろいろ学べて楽しかったです。

2012年9月28日金曜日

120923つくば植物園を楽しもう!

つくば市民大学共催講座
いっしょに楽習会
~筑波実験植物園(つくば植物園)を楽しもう!~

9月23日(日)14:00~16:00

雨にも関わらず8名の方がたに参加頂き行いました。

はじめにあつまっていただいたところ

職員の方の案内で、
屋外では、実用の植物・・・さとうきびや綿など、


詳しいパネルでわかりやすく説明頂いたり、
さわって、さとうきびの幹の太さや葉を感じたりしました。

温室では、落ちていたバナナの雄花とそれをつつんでいた包(ほう)や長く伸びた不思議な赤い花、幹にたくさんついたカカオの花などめずらしい植物をたくさんみました。

ふさふさの長い、赤い花の下で

サバンナ温室の入り口には、手ざわりやにおいを楽しむ植物たちが
机の上に鉢植えでならべてありました。
葉っぱなのにふわふわのもの、
毛がたくさん生えているようなてざわりのもの、
香りのよいもの、
などなど五感で楽しみました。

ふわふわの植物の手ざわりを楽しむ参加者

葉っぱの香りをたのしむ参加者


サバンナ温室では、サボテンのとげに気をつけながら。

温室通路で解説を聞く参加者の皆さん

最後に企画展「助け合う?だましあう?植物vs昆虫展」


透明ケースを何がいるかと覗き込むと、むちむちの芋虫が目の前に居てびっくりしたりしました(>_<)が
植物と昆虫の、攻防したり、助け合ったりという様子がわかりやすく展示されているのを楽しみました。

職員の方の、それぞれの植物の生態の話をききながら、
当たり前のことですが「植物は生き物なんだなぁ、
いろんな「生き方」があってそれぞれすごいものだなぁ」と、
改めて、実感しました。

参加者の感想

・さとうきびがあんなに大きいなんて!実物をみられてよかった。
・いろいろさわってみられてよかった。
・実のなる木がたくさんあったけど、熟したらどうするのか?
 誰か食べるのかな~?手伝いに来ようかな(笑)

ご案内くださった植物園のNさん、
参加くださったみなさん、
ありがとうございました!!

2010年12月21日火曜日

インクルーシブデザインWS「オノマトペで遊ぼう!」(2)

午後からの参加者が各グループに一人ずつ合流。
あだ名+サインネームをみんなでつけてから自己紹介。
全盲の学生さんも手を動かしてサインネームを表しました。

「ゆうちゃん(講演した高村さん)」と「めがねの先生」のファシリテートでオノマトペ遊び開始。

「ゆうちゃん(講演した高村さん)」と「めがねの先生」
①オノマトペの単語からすぐに思い出されるものをそれぞれ書いて示します。
紙にかいてクリップボードでみんなでいっせいに上げます

「ほかほか」と聞いて思い出すものはいろいろ。
肉まんの絵、温泉マーク、「弁当」と三者三様
一つのオノマトペでもさまざまに使われてることを発見したところで

②グループで音が同じでも違う意味を表すオノマトペを探します。


各グループ、音声と手話で発表。
ろう者が種手話で、聴者が音声を担当して発表

ゆうちゃんが正面のパワーポイントの画面を使って文字でも表示。
聞きながらパソコンに入力、壁の画面に大きく映し出されます

次は③、ぬいぐるみやゴムのおもちゃ等モノを観察してオノマトペ探し。
共通の「お題」と各グループ選択したモノからオノマトペをみつけて発表しました。
ちいさなぬいぐるみとピンクのゴムのおもちゃをさわりながら相談

一つのモノからいろんなオノマトペが出てきて、中には不思議なものも(笑)
でもちゃんとその様子を表していたりして面白い。

最後に④、状態や動作からオノマトペを探します。
はじめに例題としてアシモが歩く映像を見て
「アシモが○○○○と歩く」
の○○にあてはまるオノマトペを各人で探します。

全盲の学生さんには、アシモの真似が上手な小学生が実演、
一緒に歩いてもらってどんな歩き方か、伝えました。
小学生の男の子が真似して歩くのにつかまって、歩き方をみています

当てはめるオノマトペはみなさんいろいろ。
紙にそれぞれ「ウイーンウイーン」「よちよち」「ごちっごちっ」

次に、「川」や「食べ方」など、状態や動作の「お題」カードをグループで選び、
そのオノマトペを探します。
「転ぶ」「気持ち」「川」についてのオノマトペを探し紙に書いていきます

最後にグループ全員で発表。
全員で前にでて発表

普段何気なく使っているオノマトペ。
グループのみんなでだしあって並べるうちに、同じモノにまつわるオノマトペの違いが程度や大きさで整理できることに気づいたり、いろんな発見がありました!

Aグループの皆さん
小学生と車イスユーザー含む6人

Bグループ
美女五人

Cグループ
眼鏡の先生と美女たち5人

みなさん、ありがとうございました!

参加頂いた方の感想
①今日のWSはいかがでしたか?感想をお願いします。
②特に印象に残ったことがありましたらお願いします。

取手市20代女性
①「オノマトペ」って面白いの・・・?と、内容を詳しく聞かないまま参加したのですが有意義な一日だったなと感じます。
②人形劇、ジェスチャーで音を表す

つくば市30代女性
①皆さんがイメージしているオノマトペ、現在使われているオノマトペなど、オノマトペとは何か、説明と実習体験をすることで楽しく勉強できました。参加してよかったです!ありがとうございました。
②表現があるオノマトペは大変面白かった。言葉に表すのが難しいのもあれば、表現に表すのが難しいのもあるオノマトペ。

つくば市40代男性
①非常に丁寧な構成で感心しました。とてもために成り、新しい発見がありました。久しぶりに頭をフル回転させて課題を考えました。
②一つのオノマトペから発想したものを書くときは、ジェットコースターにでも乗ってる気分でした。

つくば市20代女性
①いろいろな環境の人と話せて楽しかったです。コミュニケーションのとり方がいろいろあることを知れてとても勉強になりました。
②同じものに対しても人によってオノマトペが違い、感じ方が人によって異なるということを初めて知り、印象に残りました。

取手市40代女性

・まずホワイトボード(卓上)がとてもよかった。皆で話が共有でき、思いついたことをすぐ書け、とても便利。(うちのグループに視覚障害者が居なかったが、もし居る場合は少し配慮が必要)
・発表の方法も、視覚的・聴覚的にわかるような工夫が自然に出来てとてもよかった。
・「オノマトペ」初めて真剣に考えてみた。聴覚障害者はそのイメージをどこから持ってくるのか?マンガ?そこまで分析してみたいと思った。

・ミニ講演「目で聴くオノマトペ」
・繰り返しの表現=今もその状態が続いているイメージ/1回だけ=すぐその状態が終わってしまうイメージ
今日は、年齢・障害の有無に関わらず全員が参加したワークショップでとても楽しかったです、固い頭が少しはやわらかくなった?

守谷市10代男性
①わかりやすく、面白かった。
②アニメーション

守谷市30代女性
①オノマトペについて興味があったので参加しました。
講演がとてもわかりやすかったので、息子も楽しかったそうです。
オノマトペを6つの種類に分けたり出来るのが驚きました。
伝えにくいこともオノマトペをうまく使うことで表現豊かに柔らかく伝えられるんだなと思いました。
障害も・年齢も、性別もいろいろな人が集まって1つのことをしたのが初めてだったので、とまどいもありましたが勉強になりました。
②オノマトペを手話や絵、映像に表現できること。とても新鮮に感じた。

東京都武蔵野市20代女性
①参加者のみんなで意見を出し合いながらオノマトペを考える事ができた。
自分で思いつかないものを見つけたり発見があった。
②高村さんの発表の中で「オノマトペのもと」+「り」「っ」「ん」等、何をつけるかによって
法則を分類できることになるほどと思った。
(「ぽきっ」は軽いイメージ、などの考えはあったが、何に接続しても同様のイメージになるところまで
考えた事がなかった。)

龍ヶ崎市40代女性
①さびつきかけてる脳ミソをいっぱい使わせてもらいました。私は「オノマトペ」という言葉も知らない人間で来たが、あたらためて自分の生活を見直してみたい。
②理系の大学に通っている子どもたちをつれてきてともに教えてもらいたかったな~。

つくば市20代女性
①聴覚障害者とオノマトペを通してコミュニケーションできたり、新しい発見が出来てよかった(手話は出来ないけど)
②オノマトペを表情やジェスチャーで表現していてすごいと思った。

つくば市30代女性
①意外なところにもいろいろなオノマトペがあることを知りました。これまできづかずに使っていたりすることも多いと感じました。
②人によってとらえ方がさまざまであったことを確認しました。

龍ヶ崎市50代女性
①とても興味深く参加しました。
手話サークルの方に声をかけてもらいましたが、いろいろなことに共通するのかな、とも感じました。
②私の席は、さまざまな障害を持った方と一緒でした。自分の有り方、支え方、支えてもらい方など、考えさせられました。いい勉強になりました。

インクルーシブデザインWS「オノマトペで遊ぼう!」(1)

12/5(日)、

いっしょに楽習会~インクルーシブデザインの実践
第4回
インクルーシブデザインワークショップ「オノマトペで遊ぼう!」
18名の方の参加で行いました。

はじめに、丁度1年前のインクルーシブデザインワークショップ
教えてもらった、インクルーシブデザインワークショップをするときに
大切にしたいこと

「先入観で線を引くのはやめましょう」
「どこが伝わってどこが伝わらないのかを自分たちで体験して見つけましょう」


大事にすること
「全員参加、誰もおいていかない」
「わからないことはわからないといっていい(質問はいつでもOK)」

を共有し、グループごとでアイスブレイク「あだ名をつけよう」。
グループにはろう者・聴覚障害の方もいるので、グループ内での
コミュニケーション方法も全員で確認しました。

テーブルを囲んで相談中

ホワイトボードをシートにしたような、大きな紙を筆談用紙として
テーブルに用意。それを使うグループもありました。

それぞれの名前や好きなことを出しあい、他の人がその日呼ぶあだ名
・・・墨字・音声と、ろう者が使う「サインネーム」=手の形・動きでその人を表したもの
をお互いつけ、全員であだ名を発表しあいました。

あだ名発表中。手話で「サインエーム」と表しているところ

続けて
ろう児とオノマトペについて研究された
高村友里恵さん(筑波大学人間学群障害科学類) 
『オノマトペ~生き生きとした表現~』

PPTを使って話す高村さん

一口にオノマトペといってもいろんなものや形に分類があること、
身近な例として商品名につかわれているオノマトペについてや
オノマトペの方言や外国にもあること、そして歴史・・・
『竹取物語』のころから「グウグウ」「メラメラ」などが今と同じ意味で
すでに使われていたこと、逆に、今では使わない表現もあるなどの
お話は大変興味深かったです。

続いて
諏訪恭子さんの(筑波技術大学総合デザイン学科平成22年度
卒業生)卒業制作『目で聴くオノマトペアニメーション』について。

オノマトペアニメーションを解説する諏訪さん

子どもの頃からオノマトペに強い関心を持っていたという諏訪さん。
実際の映像作品を見ながら、動機や製作の過程をお話くださいました。

お昼休みには、耳の不自由な人もそうでない人も一緒に楽しめる
人形劇として取り組んでいるグループのみなさんによる
人形劇がありました。

人形劇上演中

頂いた紹介文をそのまま掲載します。

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人形劇について

劇団名:まだない(2009年発足)
メンバー:筑波技術大学 総合デザイン学科 生田目美紀
     多摩美術大学 情報デザイン学科 楠房子
協力:多摩美術大学学生さん有志
演目:注文の多い料理店(宮沢賢治)

経緯?:私たちは、デザインを活用した楽しい教育について実践的な取り組みをしています。
人形劇は娯楽や教育として子供から大人まで楽しめるもののはずですが、
ナレーションと人形で物語が進行するため、音声や口形から情報がとれず、
耳の不自由な人にとっては内容がわかりにくいものです。
そこで、耳の不自由な人もそうでない人も一緒に楽しめる人形劇を演じてみたいと思いました。
コンセプトは、「小学校でできる(ちょっと教育的な)ユニバーサル人形劇」です。
まだまだ未熟ですが、楽しんでいただければ幸いです。
*ご希望がございましたら、いつでも実演に伺います。miki@a.tsukuba-tech.ac.jp

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