いっしょに楽習会~バリアフリーのゲンバ~
「車椅子のふつうの人のふつうの生活」
朝日通晴さんの講演
は、あいにくの雨でしたが、講師の朝日さん含めて車いすユーザーの方4名、総勢で8名の参加がありました。
朝日さんに1時間ほどお話いただき、残りの時間にフリーディスカッション。
車いすのユーザーの方がいつも不便に感じていること
①移動(室内・外出)の問題
②トイレの問題
③お風呂の問題
などについて意見交換がなされました。
歩道は大きな段差もないし、自転車が通るのだから車イスもフツウに使えるのでは?と思っていましたが、施設と車道をむすぶスロープ部分を横断することや、交差点部分で車道に向かって急な坂になっている部分を車イスで通行することは大変な危険と困難がある、ということを、車イスユーザーの視点から教えてもらいました。
同じ車イスユーザーといっても、使っている車イスや生活の仕方は人それぞれ千差万別。共通点、あるいは違う点等、お互いのことについて情報交換をする機会自体あまりないようで、講師の朝日さんからは「貴重な機会になった」との意見を頂きました。
また、ご家族が車イスユーザーになられたので車イスでの生活の情報を知りたかった、という方の参加もありました。
アンケート
①講演会はいかがでしたか?感想をお願いします。
②特に印象に残ったことがあれば教えてください。
30代女性 つくば市
①いろいろな工夫が面白かったです。
後半のディスカッションもよかったです。知識が増えました。
②朝日さんの入浴方法やさまざまな工夫。
他の方も、この会場周辺の歩道がバリアフルだと思っていたこと。
30代男性 つくば市
①途中参加でしたが面白かったです。
ほんの一部でしょうが、車イスの方々の状況が分かってよかったです。
②車イス情報の共有が全国的なレベルでできていないことに驚きました。
50代男性 つくば市
①大変興味深いお話が聞けました。
②車イスの障害者はQOL改善のためのネットワークがつくば市にはないようだ。
30代女性 つくば市
①朝日さんの工夫を教えていただけてよかったです。
50代女性 つくば市
①現在母親が車イス生活をするようになり、ほとんど発語が聞かれなくなり、つらいのがどういうところなの かわからず、前擦りする様子をみて、何故なのか、良いクッションはどんなのか、わからなかったので、今 日のお話はとてもありがたく思いました。
はつらつとした笑顔でお話され、私も元気頂きました。
②車イスでもっと外に出て仲間作りが地域に広まっていったら良いと思いました。
障害者の方々が、社会の人々と地域の中で暮らせたらいいと思いました。
家族の役割、地域社会の役割、市の役割、が手と手を合わせ、
組織的なものが作られるといいのかなと思いました。
男性 つくば市
①朝日さんの工夫がさまざまでとても感心しました。
発想力もさることながら、それを日常どこでも手に入るもので実際に作製してしまう行動力にも感心させられました。お母さんもすごいなとおもいました。こういうものがあったら便利だなとは考えたりする人は多いと思いますが、必要であれば実際にそれを制作する人は障害をもっていなくてもそんなにいないのかなと思います。
そういう意味では朝日さんはなければ不便というか生活できないという切迫感があるからかもしれません。それ以上に根本に工夫することが好きということもあるのだろうと感じました。
ただ朝日さんの話を聞いていて、朝日さんは障害者なのかという疑問も持ちました。もちろん障害者ですがそれは医療モデルとしてであって、社会モデル的にはかなり障害という要素は薄れていると感じました。それはあるいみ仕事もし地域で社会生活を送れているということで朝日さんを支えるだけの社会資源というのは整えられているということだと思います。
障害をもつということは手足が不自由ということだけではなく、社会的に支えられる資源がその人に届いているかで決まると思います。
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