2008年10月14日火曜日

9/27 田嵜裕季子さん映像作品展終了しました

会場の様子


『何が起こるのかわからなかったが、みているうちに理解できた。
面白かった!いろいろなところで上映して欲しい。
「みたら分かる!!!」をキャッチコピーに。』
(中途失明の方から頂いた感想)


9/27、田嵜裕季子さんの映像作品展。
田嵜さんと、作品登場者のお一人、筑波技術大学の卒業生、
森久保圭介さんとのトークでは、 田嵜さんの作品への思いや、
作品に田嵜さんと取り組んでみての森久保さんの感想、
森久保さんの作品を見た方からの反響、森久保さんが
全体の作品を見ての感想、そこから発展したいろいろなお話があり、
大変興味深いトークでした。

トーク終盤は 田嵜さんのこえかけで
会場の方々からもコメントをいただきました。

「ここにも同じような感覚を持っている人がいるのを発見してうれしい。」
「同じ障害を持っていても、感じ方や経験が違うのだなと思った。」

「私たちはぼーっと見ていて、見ているようで見ていない。」
「感じながら、見えるんだ。いろいろなことを感じて、
実際にその人には見えているのだな、と思った」



作品を通じ、作品で語られる「他者」の感じ方を聞いて、
改めて自分の「見」方や感じ方を見直し、共有できる感覚と、
それぞれの人個々の経験による違いがある、ということを
鑑賞者が改めて実感・認識する機会となりました。

自分と他者の違いは「バリア」でもある。

森久保さんの、「自分と他との境界線なので消えなくても良いが、
境界線をきちんと引いて、自分との違いを感じること。
違いを感じることで、では、共通部分を、というふうに、
バリアを引いたり とったりとグニャグニャにする形にできれば。」
とのお話が印象的でした。

会場でも多くの方にコメント頂き、
またアンケートにも感想や作品登場者の方への
共感や疑問質問等、
コメントをたくさん書いていただきました。

作品を見ていろんなことを感じて考えて、
それを誰かに伝えたり誰かと話したりしたくなる、
そんな作品展でした。

田嵜さんが今回の作品展に名づけた
「Visual Artでコミュニケーション」
の意味と、アートの力の大きさを実感しました。

ご来場の皆様、田嵜さん、森久保さんはじめ、
ご協力いただいた皆様、
ありがとうございました。

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