【音で分かるウキ】
音で知らせるウキを開発したNPOグローバリスジャパン
http://www.npogj.com/index.html

目の不自由な方と一緒の釣り大会なども企画されています。ウキの動きをその方たちがわかるにはどうしたらいいか?工夫し、考えられたのが、FMを使った、音で分かるウキだったそうです。
バケツ一杯の水にウキがぷかぷか浮いています。少し離れたところにあるFMラジオから、ウキの動きにあわせて変化する音が聞こえてきます。音でウキの動きが分かる仕組みです。
目の不自由な人だけでなく、ウキが見えない、夜釣りをする人にとっても関心があるウキだそうです。
【タッチカービング】
触れる樹脂のバードカービングであるタッチカービング(R)を考案した内山春雄さん。http://www.geocities.jp/mdpsv036/

彩色もあざやかなトキやカラスのタッチカービング(写真)、箱に入れたタッチカービングを触って当てるタッチボックス、点字のついたパズルなど紹介いただきました。
誰にとっても楽しめる博物館をつくるのが夢だそうです。
【さわれる天体写真】
さわって分かる天体写真を紹介くださったのは、常磐大学コミュニティ振興学部 コミュニティ文化学科の中村正之さん。
先生の研究室のHP↓
http://tokiwa-nakamura-seminar.jp/default.aspx

ユニバーサルデザインがコンセプトの天文館、H20年4月にオープンした
大田原ふれあいの丘天文館
http://www.fureaino-oka.com/tenmon/index.html
のコンセプト作りから携わられておられる、天体観測のプロでもあります。
目の不自由な人と一緒に、天体観測のその場の楽しさを分かち合いたい!どうしたらいいか、と考えられたのが、天体写真を触図にし、形を伝え共有する、という方法だったそうです。
そこから発展、天体写真とその触図、墨字と点字の解説を一つのパネルにまとめるという展示方法を考えられたそうです。
生涯学習が専門の中村先生。「生涯学習を、99,7%の人が楽しめるものではなく、100%の人が楽しめるものに。」とお話くださいました。
写真は、星座のパネルを技術大の学生さんが触ってみているところです。
【ボイスペン】
ボイスペンを紹介くださったのは佐藤文信さん(ユーディ・クリエイト株式会社)。
紙に印刷された数ミリのコードを「ボイスペン」の先でふれるとそのペンから情報の音声が流れる仕組みです。

これまで日本野鳥の会とタイアップして、ボイスペンで触ると鳥の声が聞こえる
「バードボイスセット」
http://c05.future-shop.jp/fs/wildbird/gr110/gd1692
を開発されたそうです。その技術を使った語学教材なども、あるそうです。
点字を使わない目の不自由な方も多く、その方たちにとって音声で解説が聞けることは、とても大切です。前出の、中村正之先生の「さわれる天体写真」パネルに、ボイスペンで音声解説も聞けるようにしたものなども中村先生と一緒に作られているそうです。
手軽に、自分で必要な情報をボイスペンに録音することが出来るものを改良中とのことで、いろいろな使い方が期待されます。
【ハンズオン展示】
ミュージアムパーク茨城県自然博物館
http://www.nat.pref.ibaraki.jp/g/event/untitled.html
は、ハンズオン展示で、目の不自由な方も楽しめるハートフルミュージアムを開いたり、移動できるハンズオン資料で県内の盲学校やいろんな学校を訪ねる活動もしています。

今回、ハンズオン資料の一部を紹介くださいました。写真は、大きなヤシの実や香りのする植物、それから4つのかごの中にはそれぞれ違う種類のどんぐりがあり、それをさわってみています。
どれも、目の不自由な人と一緒に楽しみたい!と工夫された技術・方法ですが、その便利さ、面白さ・楽しさは、目の不自由な方たちだけでなく、誰にとっても、その人の世界と可能性を広げてくれるものと実感しました。