2010年12月21日火曜日

インクルーシブデザインWS「オノマトペで遊ぼう!」(2)

午後からの参加者が各グループに一人ずつ合流。
あだ名+サインネームをみんなでつけてから自己紹介。
全盲の学生さんも手を動かしてサインネームを表しました。

「ゆうちゃん(講演した高村さん)」と「めがねの先生」のファシリテートでオノマトペ遊び開始。

「ゆうちゃん(講演した高村さん)」と「めがねの先生」
①オノマトペの単語からすぐに思い出されるものをそれぞれ書いて示します。
紙にかいてクリップボードでみんなでいっせいに上げます

「ほかほか」と聞いて思い出すものはいろいろ。
肉まんの絵、温泉マーク、「弁当」と三者三様
一つのオノマトペでもさまざまに使われてることを発見したところで

②グループで音が同じでも違う意味を表すオノマトペを探します。


各グループ、音声と手話で発表。
ろう者が種手話で、聴者が音声を担当して発表

ゆうちゃんが正面のパワーポイントの画面を使って文字でも表示。
聞きながらパソコンに入力、壁の画面に大きく映し出されます

次は③、ぬいぐるみやゴムのおもちゃ等モノを観察してオノマトペ探し。
共通の「お題」と各グループ選択したモノからオノマトペをみつけて発表しました。
ちいさなぬいぐるみとピンクのゴムのおもちゃをさわりながら相談

一つのモノからいろんなオノマトペが出てきて、中には不思議なものも(笑)
でもちゃんとその様子を表していたりして面白い。

最後に④、状態や動作からオノマトペを探します。
はじめに例題としてアシモが歩く映像を見て
「アシモが○○○○と歩く」
の○○にあてはまるオノマトペを各人で探します。

全盲の学生さんには、アシモの真似が上手な小学生が実演、
一緒に歩いてもらってどんな歩き方か、伝えました。
小学生の男の子が真似して歩くのにつかまって、歩き方をみています

当てはめるオノマトペはみなさんいろいろ。
紙にそれぞれ「ウイーンウイーン」「よちよち」「ごちっごちっ」

次に、「川」や「食べ方」など、状態や動作の「お題」カードをグループで選び、
そのオノマトペを探します。
「転ぶ」「気持ち」「川」についてのオノマトペを探し紙に書いていきます

最後にグループ全員で発表。
全員で前にでて発表

普段何気なく使っているオノマトペ。
グループのみんなでだしあって並べるうちに、同じモノにまつわるオノマトペの違いが程度や大きさで整理できることに気づいたり、いろんな発見がありました!

Aグループの皆さん
小学生と車イスユーザー含む6人

Bグループ
美女五人

Cグループ
眼鏡の先生と美女たち5人

みなさん、ありがとうございました!

参加頂いた方の感想
①今日のWSはいかがでしたか?感想をお願いします。
②特に印象に残ったことがありましたらお願いします。

取手市20代女性
①「オノマトペ」って面白いの・・・?と、内容を詳しく聞かないまま参加したのですが有意義な一日だったなと感じます。
②人形劇、ジェスチャーで音を表す

つくば市30代女性
①皆さんがイメージしているオノマトペ、現在使われているオノマトペなど、オノマトペとは何か、説明と実習体験をすることで楽しく勉強できました。参加してよかったです!ありがとうございました。
②表現があるオノマトペは大変面白かった。言葉に表すのが難しいのもあれば、表現に表すのが難しいのもあるオノマトペ。

つくば市40代男性
①非常に丁寧な構成で感心しました。とてもために成り、新しい発見がありました。久しぶりに頭をフル回転させて課題を考えました。
②一つのオノマトペから発想したものを書くときは、ジェットコースターにでも乗ってる気分でした。

つくば市20代女性
①いろいろな環境の人と話せて楽しかったです。コミュニケーションのとり方がいろいろあることを知れてとても勉強になりました。
②同じものに対しても人によってオノマトペが違い、感じ方が人によって異なるということを初めて知り、印象に残りました。

取手市40代女性

・まずホワイトボード(卓上)がとてもよかった。皆で話が共有でき、思いついたことをすぐ書け、とても便利。(うちのグループに視覚障害者が居なかったが、もし居る場合は少し配慮が必要)
・発表の方法も、視覚的・聴覚的にわかるような工夫が自然に出来てとてもよかった。
・「オノマトペ」初めて真剣に考えてみた。聴覚障害者はそのイメージをどこから持ってくるのか?マンガ?そこまで分析してみたいと思った。

・ミニ講演「目で聴くオノマトペ」
・繰り返しの表現=今もその状態が続いているイメージ/1回だけ=すぐその状態が終わってしまうイメージ
今日は、年齢・障害の有無に関わらず全員が参加したワークショップでとても楽しかったです、固い頭が少しはやわらかくなった?

守谷市10代男性
①わかりやすく、面白かった。
②アニメーション

守谷市30代女性
①オノマトペについて興味があったので参加しました。
講演がとてもわかりやすかったので、息子も楽しかったそうです。
オノマトペを6つの種類に分けたり出来るのが驚きました。
伝えにくいこともオノマトペをうまく使うことで表現豊かに柔らかく伝えられるんだなと思いました。
障害も・年齢も、性別もいろいろな人が集まって1つのことをしたのが初めてだったので、とまどいもありましたが勉強になりました。
②オノマトペを手話や絵、映像に表現できること。とても新鮮に感じた。

東京都武蔵野市20代女性
①参加者のみんなで意見を出し合いながらオノマトペを考える事ができた。
自分で思いつかないものを見つけたり発見があった。
②高村さんの発表の中で「オノマトペのもと」+「り」「っ」「ん」等、何をつけるかによって
法則を分類できることになるほどと思った。
(「ぽきっ」は軽いイメージ、などの考えはあったが、何に接続しても同様のイメージになるところまで
考えた事がなかった。)

龍ヶ崎市40代女性
①さびつきかけてる脳ミソをいっぱい使わせてもらいました。私は「オノマトペ」という言葉も知らない人間で来たが、あたらためて自分の生活を見直してみたい。
②理系の大学に通っている子どもたちをつれてきてともに教えてもらいたかったな~。

つくば市20代女性
①聴覚障害者とオノマトペを通してコミュニケーションできたり、新しい発見が出来てよかった(手話は出来ないけど)
②オノマトペを表情やジェスチャーで表現していてすごいと思った。

つくば市30代女性
①意外なところにもいろいろなオノマトペがあることを知りました。これまできづかずに使っていたりすることも多いと感じました。
②人によってとらえ方がさまざまであったことを確認しました。

龍ヶ崎市50代女性
①とても興味深く参加しました。
手話サークルの方に声をかけてもらいましたが、いろいろなことに共通するのかな、とも感じました。
②私の席は、さまざまな障害を持った方と一緒でした。自分の有り方、支え方、支えてもらい方など、考えさせられました。いい勉強になりました。

インクルーシブデザインWS「オノマトペで遊ぼう!」(1)

12/5(日)、

いっしょに楽習会~インクルーシブデザインの実践
第4回
インクルーシブデザインワークショップ「オノマトペで遊ぼう!」
18名の方の参加で行いました。

はじめに、丁度1年前のインクルーシブデザインワークショップ
教えてもらった、インクルーシブデザインワークショップをするときに
大切にしたいこと

「先入観で線を引くのはやめましょう」
「どこが伝わってどこが伝わらないのかを自分たちで体験して見つけましょう」


大事にすること
「全員参加、誰もおいていかない」
「わからないことはわからないといっていい(質問はいつでもOK)」

を共有し、グループごとでアイスブレイク「あだ名をつけよう」。
グループにはろう者・聴覚障害の方もいるので、グループ内での
コミュニケーション方法も全員で確認しました。

テーブルを囲んで相談中

ホワイトボードをシートにしたような、大きな紙を筆談用紙として
テーブルに用意。それを使うグループもありました。

それぞれの名前や好きなことを出しあい、他の人がその日呼ぶあだ名
・・・墨字・音声と、ろう者が使う「サインネーム」=手の形・動きでその人を表したもの
をお互いつけ、全員であだ名を発表しあいました。

あだ名発表中。手話で「サインエーム」と表しているところ

続けて
ろう児とオノマトペについて研究された
高村友里恵さん(筑波大学人間学群障害科学類) 
『オノマトペ~生き生きとした表現~』

PPTを使って話す高村さん

一口にオノマトペといってもいろんなものや形に分類があること、
身近な例として商品名につかわれているオノマトペについてや
オノマトペの方言や外国にもあること、そして歴史・・・
『竹取物語』のころから「グウグウ」「メラメラ」などが今と同じ意味で
すでに使われていたこと、逆に、今では使わない表現もあるなどの
お話は大変興味深かったです。

続いて
諏訪恭子さんの(筑波技術大学総合デザイン学科平成22年度
卒業生)卒業制作『目で聴くオノマトペアニメーション』について。

オノマトペアニメーションを解説する諏訪さん

子どもの頃からオノマトペに強い関心を持っていたという諏訪さん。
実際の映像作品を見ながら、動機や製作の過程をお話くださいました。

お昼休みには、耳の不自由な人もそうでない人も一緒に楽しめる
人形劇として取り組んでいるグループのみなさんによる
人形劇がありました。

人形劇上演中

頂いた紹介文をそのまま掲載します。

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人形劇について

劇団名:まだない(2009年発足)
メンバー:筑波技術大学 総合デザイン学科 生田目美紀
     多摩美術大学 情報デザイン学科 楠房子
協力:多摩美術大学学生さん有志
演目:注文の多い料理店(宮沢賢治)

経緯?:私たちは、デザインを活用した楽しい教育について実践的な取り組みをしています。
人形劇は娯楽や教育として子供から大人まで楽しめるもののはずですが、
ナレーションと人形で物語が進行するため、音声や口形から情報がとれず、
耳の不自由な人にとっては内容がわかりにくいものです。
そこで、耳の不自由な人もそうでない人も一緒に楽しめる人形劇を演じてみたいと思いました。
コンセプトは、「小学校でできる(ちょっと教育的な)ユニバーサル人形劇」です。
まだまだ未熟ですが、楽しんでいただければ幸いです。
*ご希望がございましたら、いつでも実演に伺います。miki@a.tsukuba-tech.ac.jp

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2010年12月6日月曜日

11/27(土)広瀬浩二郎さんの講演会

11/27(土)、国立民族学博物館の広瀬浩二郎さんに
万人のための“点字力”入門~「さわってみる」フィーリングワークの魅力~
と題してお話いただきました。

講演会の会場の様子

はじめに、
広瀬さんたちが2001年からされている「視覚障害者文化を育てる会(4しょく会)」の活動について。

4つの「しょく」・・・

食=誰にとっても共通して楽しい食。同じ「人」として一緒にできる・楽しむ所を共有する。

色=視覚障害者にとって縁遠いと思われ遠慮されがちな色の話題。でも色についての情報も大切で『見常者』の目を通したり支援機器を使うことで共有できる。少しの工夫で一緒にできる。

触=目を使わない『触常者』の得意分野。さわって楽しむワークショップや自然観察会などで『触常者』のオリジナリティを発揮。

職=自立した生活には「職」のことが大事。就労の問題を考える。

を軸に年数回、活動しているそうです。

この「4しょく会」のように「文化」として提示できるようになったのは
「生存権」が満たされた21世紀になってから。

その説明として、視覚障害者の大学進学の歴史を、
切り開いてきた先輩たちに敬意を表しながらお話くださいました。

戦前 盲・ろう学校卒業では高卒の資格がとれないので大学進学は無理。
戦後 盲・ろう学校の義務化で高卒資格=受験する資格取得が可能。
   でも、入試や入学してからの対応ができないとして「門前払い」多発。
1950・60年代
   門戸開放、機会は与えて欲しいとの働きかけ
70~80年 少しずつ大学進学者が増える。
   でも、授業での必要な配慮はなく、学生同士の助け合い
80年~ 門戸も広がり、点字受験もふえる。
   PCの登場(音声読上げ機能など日進月歩)、
   ボランティアによる支援体制等、学習・生活環境が整う。

視覚障害者を取り巻く環境で少しの改善しかみられないのは就職、
とのことでした。

お話しする広瀬さん


後半の話題は、さわってみる「さわる文化」について。

一番訴えたいのは、視覚障害者に対するイメージを少しでもかえること。

昔の小学校国語教科書にある、江戸時代の塙保己一(はなわ ほきいち)の話題。

その頃の視覚障害者の職業とされた按摩・鍼・音曲はものにできず、やむなく自分の得意の学問好き、聞いて覚える記憶力を生かして大学者になったこと。
夜の講義中にろうそくの火が消え、「文字が読めない」と困る生徒と対照的に問題なく講義を続け「目あきとは不便なものだ」と語ったという話。

自分にないものでなく持っているものを生かすことで別の事が「できる」、
また、
夜の講義のエピソードでは、場面や環境によっては便利と不便が逆転するなど、
物事をいろんな角度からみる大切さが伝わる教材だったそうです。

ウィキペディア
塙保己一(はなわ ほきいち)


視覚が使えない不自由な人、
ではなく、
視覚を使わない、目のかわりに別の方法を使う人

そんなイメージを広げるよう、「さわる文化」を切り口に
展覧会やワークショップを企画・実施されているそうです。
今年度中には保育園のこどもたち向けのワークショップがあり、
どのようにするか、どんな反応か?楽しみに計画しているところ、
とのお話でした。

特定の人に限られてしまう「視覚障害者文化」ではなく
誰にでも開かれて共有できる「さわる文化」を示すことで
さわって「学ぶ」「楽しむ」「驚く」を共有できる・・・

さわってはいけないとされる美術作品の中でも、彫刻は
さわってこそ「作者」と「作品」と「さわって鑑賞する人」の
3つのエネルギーが合わさって伝わるものがあるのだそうです。

『触常者』と「さわってみるフィーリングワーク」を
共有することで、『見常者』が自分の感覚を再発見したり、
視覚障害者に対する見方が変わる=新しい発見をする。
感覚の使い方が違う異文化と交流するところに面白さがある、
とのお話でした。

広瀬さんのライフワーク「ユニバーサルミュージアム」についての
企画展を数年後に計画されているとのことでした。

最後に、『障害者』のがいをひらがなにした『障がい者』という標記について。
表面的に「害」を「がい」に言い換えるのでなく、「障害者」という言葉・・・一方的にマイノリティに貼り付けたレッテル・・・自体を問い直し、「多彩な人間観が許容される成熟した社会」※1、ユニバーサル社会にむかうことでなくしていく・なくなっていくのが理想、とのお話でした。
※1広瀬さんの『万人のための点字力入門~さわる文字からさわる文化へ』から


講演会終了後、交流会を行いました。
テーブルをぐるりと囲んで話しています

多くの方に参加頂き、感想と、それぞれの方の経験からのお話、
講演会最後の話題である『障害者』標記についてのご意見や、
さわってみること=触察の有用性の話題など話しました。

人のあり様(よう)の、多様性の豊かさを教えてくれる広瀬さん。
これからのご活躍がますます楽しみです!!
ありがとうございました。

参加者のアンケート

①講演会はいかがでしたか?感想をお願いします。
②特に印象に残った事があれば教えてください。

千葉県市川市 50代女性
①大学の変遷がとてもよくわかり興味深かったです。1960年産まれの私にとって文化が元気だったのは80年代です。海外からいろいろなアーティストがきたり、展覧会が開かれたり・・・(バブルという面があったと思いますが)しかしその当時は絵や音楽=文化であって、障がいを文化として見るというような発想は皆無だったと思います。21世紀になって障がいという文化が育ってきたというお話は新鮮で、なるほどそうだったのかと思いました。ろう者が独自のろう文化を打ち立てたのに対し視覚障害の方が一般社会にどうかしようとしたのは、どんな違いによるものなのか調べてみようと思います。

②(1)視覚を使えない→使わない文化、の説明が興味深かったです。
(2)彫刻を触る 作者・作品・観覧者 三者のエネルギー
(3)さわって学び、楽しみ、驚く。触る文化はみんなに平等。for万人。
(4)「触常者」と「見常者」

つくば市40代女性
①大変興味深かったです。
②保育園ワークショップ、とても興味深いです。是非次回お聞きしたいです。

つくば市50代女性
①広瀬さんの今までの体験を通したお話、とても興味深く拝聴しました。
うんうん、とうなずくことも多くありました。「障害者」という文字についての考え方も、表面的な漢字のみにとらわれている社会常識について考えてしまいます。多くの人が自然に、ともに生きて生活していければと思っています。

2010年11月16日火曜日

12月5日(日)オノマトペで遊ぼう!          ワークショップやります!

つくば市民大学2学期共催講座
バリアフリー・いっしょに楽習会
  ~インクルーシブデザインの実践~

誰かの「ために」とか、みんなの「ために」ではなく、「ともに」楽しんだり学んだりするにはどうしたらいいのかを「ともに」考える『インクルーシブデザイン』。

最後の第4回は、その実践方法を楽しく学ぶ「インクルーシブデザインワークショップ」を行います。
参加者一人一人がインクルーシブな場をつくる主役。
ともに考え、ともに遊び、楽しい時間を共有しましょう!

モーモー、カタカタ、ゴトゴト、コロコロ・・・
物事の声や音、様子、動作、感情などを臨場感いっぱいに表す
『オノマトペ(擬音語・擬態語)』。
特に日本語はオノマトペの種類が多いといわれます。

でもその「音」、本当にそう聞こえてますか?
その情景から思いおこされるオノマトペは、みんな同じなのでしょうか? 
  
簡単そうで奥が深いオノマトペの世界。
みんなで「同じ」や「違い」を探す探検に出かけましょう!

日時 12月5日(日)10:30~16:30(10:00受付開始)
午前 ミニ講演 手話通訳あります 
  ①『オノマトペとは?』  
 筑波大学人間学群障害科学類 高村友里恵さん
  ②『目で聴くオノマトペアニメーション』
 筑波技術大学総合デザイン学科平成22年度卒業生 諏訪恭子さん        
午後 グループにわかれてオノマトペを探すワークショップ

会場 つくば市民大学キャンパス(ろうきんつくばビル5階) 
受講料 500円 (高校生以下無料) 
※昼食ご持参下さい。近くにコンビニ・スーパーがあります。

問い合わせ・申し込み 
つくばバリアフリー学習会(北村)tsukubabf@gmail.com

※駅からいっしょ・・・つくば駅から会場までご案内します。
つくばエクスプレスつくば駅改札外、音声案内付き触知図前に
利用される方は、申込時にご連絡ください。
※ろうきんつくばビルに車イスWCはありません。
近隣公共機関のものをご利用お願いします。
場所の情報については申込み先までお問い合わせ下さい。
ご不便をおかけしますがご理解の程お願い申し上げます。
(会場であるつくば市民大学キャンパスは、支援母体の
「中央ろうきん」のご理解と協力で、
車イスユーザーの協力もらい意見を聞き、
WCのバリアフリー化工事中です。)

会場アクセス
つくば市民大学キャンパス
〒305-0033 茨城県つくば市東新井15-2 ろうきんつくばビル5階
TXつくば駅より徒歩約10分
(駐車場はありません。公共交通機関、または近隣の有料駐車場をご利用ください)
受付日時:毎週火・木・土・日曜日 10時~18時
TEL:029-828-8891 FAX:029-828-8892

アクセス

つくば市民大学ウェブページ

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つくば市民大学2学期共催講座
バリアフリー・いっしょに楽習会 ~インクルーシブデザインの実践~
第4回インクルーシブデザインワークショップ「オノマトペで遊ぼう!」
開催趣旨
誰かの「ために」とか、みんなの「ために」ではなく、「ともに」楽しんだり学んだりするにはどうしたらいいのかを「ともに」考える『インクルーシブデザイン』。
最後の第4回は、その実践方法を楽しく学ぶ「インクルーシブデザインワークショップ」を行います。参加者一人一人がインクルーシブな場をつくる主役。ともに考え、ともに遊び、楽しい時間を共有しましょう!

モーモー、カタカタ、ゴトゴト、コロコロ・・・
物事の声や音、様子、動作、感情などを臨場感いっぱいに表す
『オノマトペ(擬音語・擬態語)』。
特に日本語はオノマトペの種類が多いといわれます。

でもその「音」、本当にそう聞こえてますか?
その情景から思いおこされるオノマトペは、みんな同じなのでしょうか? 
  
簡単そうで奥が深いオノマトペの世界。
みんなで「同じ」や「違い」を探す探検に出かけましょう!

日時 12月5日(日)10:30~16:30 (10:00~受付開始)
午前 ミニ講演 手話通訳あります 
  ①『オノマトペとは?』  筑波大学人間学群障害科学類 高村友里恵さん
  ②『目で聴くオノマトペアニメーション』
   筑波技術大学総合デザイン学科 平成22年度卒業生 諏訪恭子さん        
午後 グループにわかれてオノマトペを探すワークショップ

会場 つくば市民大学キャンパス (ろうきんつくばビル5階) 
受講料 500円 (高校生以下無料) 
※昼食ご持参下さい。近くにコンビニ・スーパーがあります。
問い合わせ・申し込み 
つくばバリアフリー学習会(北村)tsukubabf@gmail.com

※駅からいっしょ・・・つくば駅から会場までご案内します。
つくばエクスプレスつくば駅改札外、音声案内付き触知図前に13:05集合。
利用される方は、申込時にご連絡ください。
※ろうきんつくばビルに車イスWCはありません。近隣公共機関のものをご利用お願い
します。場所の情報については申込み先までお問い合わせ下さい。
ご不便をおかけしますがご理解の程お願い申し上げます。

会場アクセス
つくば市民大学キャンパス
〒305-0033 茨城県つくば市東新井15-2 ろうきんつくばビル5階
TXつくば駅より徒歩約10分
(駐車場はありません。公共交通機関、または近隣の有料駐車場をご利用ください)
受付日時:毎週火・木・土・日曜日 10時~18時
TEL:029-828-8891 FAX:029-828-8892

地図とアクセス詳細アドレス
http://www.tsukuba-cu.net/access.html

情報は以上です。

2010年11月13日土曜日

巣箱をつくってかけました!

11月13日(土)
つくば養護学校に通う子どもたちの
「子ども達の余暇を考える会」の行事の一つとして、
皆さんと一緒に巣箱を作り、ゆかりの森の木にかけました。

この活動は、鳥の好きな学習会のSさんのコーディネートで

後 援:日本野鳥の会茨城県、日本鳥類保護連盟
協 力:(巣箱キット) 我孫子市心身障害者福祉作業所みずき
     (さわれるはく製) 認定NPO法人宍塚の自然と歴史の会

で行いました。

お部屋で鳥のお話を聞きました

午前、日本野鳥の会茨城県副会長の石井省三さんのお話。
鳥のイラストを示し話す石井先生

身近にみたり聞いたりするけれど詳しくは知らない鳥たちについて
イラストや鳥の声のするペン等使い、わかりやすく楽しく
お話されました。

曇りがちでも風もなく穏やかなよいお天気。
木々に囲まれた外のウッドデッキでランチ。

昼食後、巣箱をこどもたちが組み立てました。
屋外のウッドデッキの上で作っています
巣箱キットは、パーツごと、ネジやヒモまでセットされたもので
錐で目印をつけネジをおき、ドライバーでしめれば完成。
出来上がった巣箱に名前を書いています
完成後、名前やイラストをめいめい書きました。

脚立にのぼり木に巣箱をかけました
ゆかりの森の中に入り、木にかけました。

2010年11月9日火曜日

いっしょに楽習会、「プランクトンの形」報告

10/31(日)、12名の方の参加で、
国立科学博物館植物研究部特別研究生の大金薫さんに「プランクトンの形」と題し、お話頂きました。


元々、古生物学がご専門、地層の年代を決めるのに放散虫を調べることから、今の研究をされているのだそうです。
講演する大金さん

立体模型を研究している、産総研・先進製造プロセス研究部門、
手嶋吉法さんのご協力で、微生物の骨格を立体模型にしたものと、
大金さんお手製のぬいぐるみをじっくりさわり鑑賞しながら

参加者みんなでぬいぐるみと立体模型を触察
プランクトンについて・・・

プランクトン=水に逆らって泳げないもの ⇔ 泳げるもの=ネクトン

動物、植物、藻類など、
大きさも、顕微鏡で見えるほどの微生物からエチゼンクラゲほどの大きさまで、
いろいろな生き物がいることや、
動物プランクトンと藻類が共生しているものがいる!?

などのお話聞きました。

言葉はよく聞くけれど、あまり聞く機会のない「プランクトン」についての興味深い話に話のそばから参加者から次々に質問が出され、大金さんが丁寧に答えながら解説してくれました。

そのあと、研究/採集現場の実際のお話。

海底の土の中から採集した、星の砂のように白くて細かい「乾燥残渣」や、採集に使うプランクトンネットを数種類用意くださり・・・
いろんな大きさのプランクトンがいること、そのためにいろんな大きさの網目を使うことわかり、また、実際のプランクトンの大きさ(小ささ?)を実感することができました。

さまざまな大きさの目の、10×10㎝のメッシュ地を交替で触察

海洋調査で使う大型のプランクトンネットは、はじめてみました!

ネット部分が2メートル近くあるプランクトンネットを紹介しています

海の深さによって生息しているプランクトンの種類が違ったり、成長の時期によって漂っている水位が違うものがいるとのお話でした。

今年の夏、40日間、グアムからアリューシャン列島まで太平洋の真ん中を北上する調査船に乗った時のお話と、以前にアメリカの調査船の調査のお話がありました。

5センチほどに縮まったカップラーメンの容器を触察

海中深いところを調査する際、水圧を見るためにラーメンのカップを沈めてみたものも持参くださり、きゅっと縮まってミニチュアのようにかわいくなったカップを、さわりながら興味深くみました。

縮まった容器

採集調査のお話だけでなく、船の中での生活について・・・
アメリカの船には浴槽がないが日本の船にはある、とか、寝台が狭いと思ったら、船が揺れたときに怪我をしないよう狭くして体があまり動かないようにしてあることなど、乗った人にしかわからない興味深いお話をきくことができました。

他にも、調査のときにつかう数種類の「ふるい」や、壊れたので不要になったという、海底を掘るためのドリルの先端部分の実物を用意くださって、興味深いお話とあわせて、参加者全員、手ざわりや重さなど実感することができました。

大金さんが伝えたいといっていた「単細胞は単純ではない、多様な世界」ということがよくわかりました。
あんなに小さな生き物でも生存のためにいろいろな工夫をしてきていることを知り、すごいなぁ!と尊敬したくなりました。
また、地球上の多種多様な生き物についてもそれぞれの進化の歴史があってそれぞれ今居るのだなぁと、極小のプランクトンの話から宇宙の中に浮かぶ地球を思いました。

感想
ぬいぐるみのかわいさ、気持ちよさにえがおの参加者
・ぬいぐるみが気持ちよかった。
・みるだけ、でなく、実物を触れるのが新鮮だった。
・単細胞生物なので単純と思っていたが複雑で驚いた。
 形も多様だし、種類もたくさんいるとのことを今日はじめて知ってビックリした。
・人類が繁栄していると思っていたけどヒト以上に多く繁栄しているとのこと。
 種類も多く、まだ未知のことも多いとのことでこれからの研究が楽しみ。
・小さすぎて関心持ちにくかったがぬいぐるみなどで大きくしてもらって俄然興味がわいた。
・単細胞とおもったのに骨も持っているなんて驚いた。その辺にたくさん居るのに知らなかったことばかり、これからもっと調べてみたいと思った。


「プランクトンの形」の話終了後、『触察』(さわってものをみること)について意見交換しました。

大金さんから、
企画展の時に、写真と文字の展示ばかりではつまらないので立体物に、また安全に手にとって見られるようにと、ぬいぐるみを作り展示。
こどもたちにとって手で触れる事がとてもインパクトがあったようで、展示出口付近に置いたらこどもたちが繰り返し戻ってきてさわったり、そのプランクトンについての展示を見に展示室に戻ったりということがあった、とのお話。

また、顕微鏡写真を見る際に、立体であるプランクトンは角度によって形が全く違って見えるので、それぞれのプランクトンの、上から見た形や横から見た形をぬいぐるみなら見る事ができる、3次元を3次元のままつかめることが学生さんたちの勉強にとっても役立つ、とのお話でした。

立体模型の研究をされている手嶋さんからは、
視覚障害の方の教材という「スペシャルニーズ」のために限らず、触察ではモノに親近感がわくし、見るだけでなく触ることでよりモノに向き合ったり、一般の人たちの自然科学の教材として大きな可能性があること。
また、今回の講座のように、いろんな人と共用で楽しむこともできるし、視覚に頼りすぎている人たちにとって触覚を広げることもしていくとよいのでは、とのお話でした。

2010年11月5日金曜日

11/21(日)巣箱をつくってゆかりの森にかけよう!

つくば市民大学2学期共催講座

バリアフリー・いっしょに楽習会
~インクルーシブデザインの実践~

誰かの「ために」とか、みんなの「ために」ではなく、
「ともに」楽しんだり学んだりするにはどうしたらいいのか、を「ともに」考える『インクルーシブデザイン』。
2学期はいろいろなテーマで実践していきます。
参加者一人一人がインクルーシブな場をつくる主役。
知る楽しみに加え、多くの人と楽しみを共有できる喜びも実感できる、そんな講座です。
巣箱と鳥の絵

第3回は巣箱作り。
親子・グループが一緒になって小鳥の巣箱づくりを体験し、午後、
ゆかりの森へ移動し木にかけます。
つくばにはどんな野鳥がいるのかな!?
日本野鳥の会、茨城支部の方から、つくばの野鳥のお話もあります。
触れるはく製や鳴き声の聞ける図鑑も用意し、五感をフルに使って親しみます。

後援:日本野鳥の会 茨城支部  
協力:(巣箱をかける場所提供) ゆかりの森
(巣箱キット作成)   我孫子市心身障害者福祉作業所 みずき
(さわれるはく製)   認定NPO法人 宍塚の自然と歴史の会

日時  11月21日(日) 
10:30~15:30
       (10:00~受付開始)
会場  午前 つくば市民大学キャンパス
         (ろうきんつくばビル5階)
     アクセス→つくば市民大学ウェブページ     
    午後 ゆかりの森(老人福祉センター前14:00集合) 
     アクセス→ゆかりの森 
  午後の会場までの移動は各グループでお願いします。

募集(親子/グループ10組)

定員になり次第締め切り
受講料 1家族・グループ 1000円 (材料代込み) 
用意いただくもの 
♯1か2の太目のプラスドライバー、ビニールシート、木に描けるペン(巣箱は茶色です)

つくば市民大学利用に関してのご注意
※駐車場はありません。公共交通機関か、近隣の有料駐車場をご利用ください。
※近隣の公共駐車場に車イス駐車場があります。
※情報保証については、お早めにご相談ください。
※ろうきんつくばビルに車イスWCはありません。近隣公共機関のものをご利用お願いします。場所の情報については、申込時にお問い合わせください。ご不便をおかけしますがご理解のほどお願い申し上げます。

お申し込み
つくばバリアフリー学習会・北村
tsukubabf(@)gmail.com

件名:「11月21日市民大学講座受講希望」
本文:「名前」、「メールアドレス」を明記

2学期講座 ~インクルーシブデザインの実践~
予定
12月5日 インクルーシブデザインワークショップ
    オノマトオペで遊ぼう!

2010年9月27日月曜日

10/31(日)「プランクトンの形」開催!

つくば市民大学2学期共催講座

バリアフリー・いっしょに楽習会
~インクルーシブデザインの実践~

誰かの「ために」とか、みんなの「ために」ではなく、
「ともに」楽しんだり学んだりするにはどうしたらいいのか、を「ともに」考える『インクルーシブデザイン』。
2学期はいろいろなテーマで実践していきます。
参加者一人一人がインクルーシブな場をつくる主役。
知る楽しみに加え、多くの人と楽しみを共有できる喜びも実感できる、そんな講座です。

第2回は「プランクトンの形」。
顕微鏡でみないと分からないくらいの小さな小さな世界の生物たち。
その形の多様さに関心を持たれ、ぬいぐるみまで自作されている
大金薫さんにお話いただきます。大金さんのお手製ぬいぐるみや
放散虫の骨格を拡大した立体模型も用意します。

※情報補償が必要な方はご相談ください。
※駅からいっしょ・・・つくば駅から会場までガイドと歩きます。
 「つくばエクスプレス」つくば駅改札外、音声案内付き触知図前に13:05集合

第2回  プランクトンの形   講師 大金 薫さん
日時 2010年10月31日(日)
   13:30~16:30(13:00受付開始)
場所 つくば市民大学(ろうきんつくばビル5階)

概要
「単細胞生物(たんさいぼうせいぶつ)」というと,単純な生物というイメージがあります。
しかし,実際に観察してみると,ユニークで美しい形に驚かされます。
その様子は多細胞生物以上に複雑で,普通の生活感覚では想像もつかない世界です。
この講座では,ぬいぐるみや立体模型など、単細胞生物の様々な模型を使って,
単細胞生物の多様な世界を感じてみたいと思っています。
また,実際の研究現場や採集の様子をお話したいと思います。

プロフィール
大金薫(おおがね かおる)さん プロフィール
大海原の船上。ヘルメットを被った大金さん、船べりから手を出して調査中
1978年栃木県生まれ.東北大学大学院理学研究科博士課程後期修了.
同大学院研究生を経て,2009年より国立科学博物館植物研究部特別研究生.放散虫と呼ばれる
単細胞生物を専門に研究を行っている.

協力 産業技術総合研究所 先進製造プロセス研究部門 
   製造情報研究グループ
   手嶋 吉法さん(立体模型・惑星儀)

定員 20名
受講料 500円(高校生以下無料)

会場情報
つくば市民大学(ろうきんつくばビル5階)

〒305-0033 茨城県つくば市東新井15-2
受付日時:毎週火・木・土・日曜日 10時~18時
TEL:029-828-8891 FAX:029-828-8892

※駐車場はありません。公共交通機関、または近隣の有料駐車場をご利用ください。
※ろうきんつくばビルに車イスWCはありません。近隣公共機関のものをご利用お願いします。
場所の情報については申込み先までお問い合わせ下さい。
ご不便をおかけしますがご理解の程お願い申し上げます。

アクセス
TXつくば駅より徒歩約10分
詳細は こちら

お申し込み
つくばバリアフリー学習会・北村
tsukubabf(@)gmail.com

件名:「10月31日市民大学講座受講希望」
本文:「名前」、「メールアドレス」を明記

2学期講座 ~インクルーシブデザインの実践~
予定
11月 巣箱を作って森にかけよう
12月 インクルーシブデザインワークショップ
    オノマトオペで遊ぼう!

2010年9月12日日曜日

9月5日(日)宇宙を感じよう!

いっしょに楽習会~インクルーシブデザインの実践

第1回宇宙を感じよう!

12人の方々で楽しい学びの時間を共有しました。


島状のテーブルを囲んでお話を聞く。テーブルの上には美しい惑星の立体模型がたくさん

観望会の手伝いボランティア等されているAさんが、自由に触って操作してもいい望遠鏡を用意くださり、間近でじっくり望遠鏡の観察もできました。
望遠鏡をみています

今回はお天気や時間の事情もありできませんでしたが、次の機会があるときには望遠鏡を通して空の観察も是非!の声がありました。

講演くださった高橋淳さんのお話は、とてもわかりやすく面白く!
講師の高橋さん、講義中


化石や隕石など、お話に関連する実物を用意くださって、みんなで実際手に持ち、重さや手触り、においも感じながら。
お皿に入った緑色の砂をさわって観察


また、時間や距離のお話の時には、教室の端から端までのペーパーの長さで実感したり。
宇宙誕生からの長さをトイレットペーパーで表す。10億年を1メートルとして137億年は15メートル弱!一端は隣の教室まで

直径20センチ程の立体模型の地球の周囲を7周半した長さの紙紐で、地球と月間の距離を実感

今ここ、の地球から月、銀河系、宇宙の果て(はじまり)まで、体感しつつ、137億年を頭の中でみんなで旅行したような感じでした。

みなさんそれぞれ素晴らしい「学び」を体験し、共有できました。

①講座はいかがでしたか?感想をお願いします。
②特に印象に残ったことがあれば教えてください。

つくば市男性
①宇宙に対する捕らえ方が新しくなった気がする。身近になった。楽しむ事ができました。
②私たちの体内の水素は137億年前の宇宙の始まりからあるもの。体を形成する原始・分子の存在した場所を考えると、人もケダモノも、生物も無生物も、敵も味方も同じというか。宇宙を学ぶと大局観のようなものが養われると感じた。

つくば市男性
②実物の化石の標本を見て触ることができてよかった。

つくば市女性
①いろいろ体験できて楽しかったです。宇宙をさわって感じられました。
②地球と月の距離を体感できたこと。

つくば市女性
①なかなか聴けないお話が聞けてよかったです。また続きが聞けると良いです。
②私たちの体の中にも宇宙にある物質があって、その時代と今とがつながっていると知った事が新鮮でした。

とんでもない広さ・時間の中のほんのほんのほんの一点だけど
つながってきてたしかにここにいる、というのを感じられとても新鮮でした。

インクルーシブの試みの方法としては、
地球や月、金星の立体模型のおかげで相対的な大きさも分かりやすかったです。
今回は点図を全員に配布し共有。
他、高橋さんのご助言で、弱視の方に拡大の墨字資料。
それから、簡易FM補聴システムを用意しました。

盲学校で教えたご経験をお持ちの方から、目の不自由な方と共有しやすい方法として、
・触察を含んだ学びの場の場合、じっくり触察できる時間をとる
・ゆっくり目に話す、説明する。
・ポイントの数を絞って話す。
というのがある、とお話いただきました。

次の楽習会は、10月31日(日)、国立科学博物館特別研究生、大金薫さんの「プランクトンの形」。
大金さんお手製のプランクトンのぬいぐるみと、昨年9月にお話いただいた手嶋さんの、
プランクトンの骨格立体模型も登場しての講座です。

参加希望される方で、こうすると参加しやすい、とか、
こうしたほうがもっと楽しめるという方法があれば
教えて下さい。

2010年8月12日木曜日

9/5(日)「宇宙を感じよう」開催します!

つくば市民大学2学期共催講座

バリアフリー・いっしょに楽習会
~インクルーシブデザインの実践~

誰かの「ために」とか、みんなの「ために」ではなく、
「ともに」楽しんだり学んだりするにはどうしたらいいのか、を「ともに」考える『インクルーシブデザイン』。
2学期はいろいろなテーマで実践していきます。
参加者一人一人がインクルーシブな場をつくる主役。
知る楽しみに加え、多くの人と楽しみを共有できる喜びも実感できる、そんな講座です。
第1回は宇宙がテーマ。
いつも必ず頭の上にありながら、思いをはせる機会のなかなかない広大な宇宙について、茨城県立水海道第一高等学校教諭の高橋淳さんにお話いただきます。立体模型の惑星儀や点図も使って「宇宙を感じよう」!

※情報補償が必要な方はご相談ください。
※駅からいっしょ・・・つくば駅から会場までガイドと歩きます。
 「つくばエクスプレス」つくば駅改札外、音声案内付き触知図前に13:05集合

第1回「宇宙を感じよう」
講師 高橋 淳さん 

日時 2010.9/5(日)13:30~16:00(13:00受付開始)
場所 つくば市民大学(ろうきんつくばビル5階)

プロフィール
高橋 淳(たかはし じゅん)さん
高橋さんの似顔絵1962年茨城県生まれ。茨城県立水海道第一高等学校教諭。東京学芸大学卒。元・ミュージアムパーク茨城県自然博物館首席学芸主事。専門分野は天文教育。主な著書に,『マルチモーダル図書 天文学入門 -宇宙と私たち』(共著,筑波技術大学,2009),『カラー版 天文学入門 -星・銀河と私たち』(共著,岩波ジュニア新書,2005),『自由研究わくわく探検大図鑑』(分担執筆,小学館,2003)など。


abstract
 私たち人類のルーツ,生命のふるさと,地球のなりたち,太陽の起源,そして宇宙のはじまりまで,広く皆さんと一緒に考えていきます。
宇宙は手のとどかないところにあるって思っていらっしゃる方も多いかも・・・。でも,そんなことはありません。宇宙は誰しも感じることができるんです。

 主な内容
1 生命のふるさと,人のふるさと
2 地球の仲間達
3 太陽系の彼方へ
4 天の川と銀河系
5 宇宙のはじまりと宇宙のはて


協力 筑波技術大学コミュニケーションサークルWOW(点図)
   産業技術総合研究所 先進製造プロセス研究部門 
   製造情報研究グループ
   手嶋 吉法さん(立体模型・惑星儀)

定員 20名
受講料 500円(高校生以下無料)

会場情報
つくば市民大学(ろうきんつくばビル5階)

〒305-0033 茨城県つくば市東新井15-2
受付日時:毎週火・木・土・日曜日 10時~18時
TEL:029-828-8891 FAX:029-828-8892

※駐車場はありません。公共交通機関、または近隣の有料駐車場をご利用ください。
※ろうきんつくばビルに車イスWCはありません。近隣公共機関のものをご利用お願いします。
場所の情報については申込み先までお問い合わせ下さい。
ご不便をおかけしますがご理解の程お願い申し上げます。

アクセス
TXつくば駅より徒歩約10分
詳細は こちら

お申し込み
つくばバリアフリー学習会・北村
tsukubabf(@)gmail.com

件名:「9月5日市民大学講座受講希望」
本文:「名前」、「メールアドレス」を明記

つくば市民大学講座案内は こちら

2学期講座 ~インクルーシブデザインの実践~
予定
 9月 宇宙を感じよう
10月 微化石のカタチのお話(仮)
   国立科学博物館植物研究部特別研究生 大金薫さん
    「プランクトンのぬいぐるみ」も使ってお話いただきます
11月 巣箱を作って森に架けよう
12月 インクルーシブデザインワークショップ
    オノマトオペで遊ぼう!

2010年8月4日水曜日

7/24(土)ハスの葉と花の観察

いっりょに楽習会 第3回 7/24(土)

ハスの葉と花を観察しよう 
市民大学講座案内
を 

認定NPO法人 宍塚の自然と歴史の会

の協力で行いました。

ため池である宍塚大池には、元々なかったハス。
池一面に繁茂すると水の中の環境を変化し壊す原因となってしまうため、自然と歴史の会で土浦市の委託を受けてハスを刈る作業をしています。
そのハスの葉と花をわけて頂、市民大学の教室でじっくり観察しました。

参加者3人がハスを覗き込んで観察し

枯れた大きな葉が丁度帽子のようで被ってみる人も居ました。

「葉の表と裏で、肌で感じる温度が違う!」と発見した人の一声でみんなでハスの葉を顔につけて実験してみました。

ハスの葉に顔をうずめて肌触りを確認

それぞれの人がそれぞれの感性でじっくり観察するといろんな発見があり、とても面白い!!


ハスの茎の、痛いほどのぶつぶつ。
細いのにすごく強い茎。
地下茎のレンコン同様、茎には穴が開いていること。
でもその穴は、花と葉、それぞれの茎では数や模様が違うらしいこと。
折ると出る白い糸はよく見るとらせん状に収まっているらしいこと。
花托からも花びらからも糸が出ること。
花托の黄色い粒粒がめしべでその下には種になる袋が準備されてあること。。。

葉の一部にうっすら花と同じ色と模様があるのは、葉が巻いて出てきてすぐに表を覆っていた部分が花と同じような色で出てきた名残、とのお話にはびっくりしました。

折った茎から細い糸がでてそれを撚ります

ハスからでる白い糸をつむいで出来た糸を「グウシ」というそう。
講師が持参くださった、グウシで織った一片の布を触るとなめし皮のような手触りでした。

若いハスのつぼみに熱い緑茶を注いで「蓮の花茶」を楽しみました。
ほんのり蓮の花の香りがついて・・・緑茶とは違う味。

つぼみをカップに置き、花びらの中にお茶を注いだものを飲みます

葉の真ん中、茎とつながっている部分の表面を切ると葉の表面から茎につながるストローになります。
葉に飲み物を注いで茎から飲む「象鼻杯」は、中国などではお酒を飲んでいたそうです。
今回はおいしい水で体験しました。

「象の鼻の先」に葉がある、という状態。そこに水を注ぎます

2010年8月2日月曜日

6/20(日)タッチ&ヒアリングワークショップ

いっしょに楽習会~感覚をひらく
第2回 タッチ&ヒアリングワークショップ 
市民大学講座案内

を行いました。

この回は、つくば市民大学で2009年度から開催している「『関わり方』の知恵を探る」(旧「協働のためのファシリテーション」)「バリアフリー・いっしょに楽習会」「How to"Community Photo Project"講座」(旧「フォトセラピー講座」)という3つの講座のコラボレーションによる試み、

『多様性に気づく、多様性を築く~「いけばな」を通して~』

の中の一講座という位置づけでもあり、多様性講座参加者の方たちが多く参加されました。

この講座は、昨年も「触文化」ワークショップをしていただいた広瀬浩二郎さんの「『見常者』と『触常者』」という考え方に影響を受けて、はじめて試みられたものです。

『多様性講座』の集大成「みんなでいけばな」の様子は
ウニベルblog
(『つくば市民大学』運営の一翼を担う市民組織「ウニベルシタスつくば」の公式blog) にあります

はじめに、点字や鍼灸に使う鍼の歴史についてお話がありました。

教室の様子、講師と参加者

目がみえにくい方たちが日常使っている道具も体験しました。

白濁した見え方の種シュミレータで文字を読んでみます

単眼鏡は遠くの文字がよく見えます。
映した部分が拡大して見える便利な拡大器などもありました。

道具は便利だけれど、使うとき「他人と違う」という恥ずかしさを感じてしまう人も多い、とのお話でした。
このような道具を使っても特異の目でみられないような学校や社会にしていくため、お互いの理解を進めることが大事と痛感しました。

点字ユーザーの方が、点字タイプライターを用意してくださり、おそわりながら交代で点字を打ってみました。

点字タイプライターを打ってみます


安全を確保しながら、アイマスクをして白杖(はくじょう)を使って室内を歩いてみる体験もしました。

アイマスクをして白杖を使い室内を歩いてみます

白杖の先(=指先の延長)で「さわって」確認し(タッチ)、壁の反響音や白杖にさわったものの音を聞きながら(ヒアリング)歩く・・・タッチ&ヒアリングを活用して生活している方たちの、生活のほんの一端ですが、知る良い機会となりました。