会場 筑波技術大学春日キャンパスミーティングルーム
筑波技術大保健科学部の学生さん6名ほか計19名が参加しました。
UDクリエイト
http://ud-cr.com/
佐藤さんからUD-Penについてお話いただきました。
佐藤さんから、本ご紹介
『五感の力でバリアをこえる』
成松一郎著 大日本図書
http://www.d-kobo.jp/10_37.html
第3章の広瀬浩二郎さんの活動を紹介する章で、
昨年、つくばで行われたワークショップの様子が説明されています。
『LLブックを届ける~やさしく読める本を知的障害・自閉症のある読者へ』
藤澤和子、服部敦司編著
http://www.d-kobo.jp/12_33.html
墨字本(普通の文字の印刷された本)では、読みにくい読者のために
どんな本が用意できるのか、外国の取り組みや、日本で導入をすすめる方たちの
活動がわかります。
ブラインドのTさんから「書類をスキャナで読むが、その後、たくさんの紙の
なかからその資料を探し出すのが大変。どれがどの資料なのかわからない」
とのお話。
続いて、参加者でわいわい、やり取りしながらお話進めました。
佐藤さんの開発動機・方針は、「安く、シンプルで誰にでも使いやすいものを。
ブラインドの方の『自分で出来る事』を増やしたい」とのことでした。
以下、UDペンの解説と実演の記録
鳥やカエルのイラストと、突起のついた音符記号音符をペンで
タッチすると鳴き声が聴こえる。(ペン後方から音が聞こえる)
ボリュームはダイヤル式で調節可能。
(鳥の図鑑のように)データを「聞くだけ」から、
「自分で入力できる」ペンへ進化=UDペン
データは4万ギガ。
電池は10秒の録音で6時間くらい可。
Q。一度の録音時間は?
A.制限なし。ボタンを押している間中、録音できる。
服への応用買った時に、色などの情報をタグにして付けることで
後から自分ひとりで服を選ぶことができる!
服につけられる洗濯できるタグも考え中。
いかに安く、簡単にでき、簡単に取り付けられるか。
フィルムでつくったボタンやダブルクリップ等の方法、
布に貼れる布シートも試したが印刷が消えていってしまうのが難点
・・・いろいろ試行錯誤されていた。
カレンダーにはって日ごとにボイスメモすることで手帳代わりにも使える。
ペンと、○○用シール、セットにして用意することも考えている。
8/1発売予定。
技術大、鍼灸の先生方との「経穴ペン」経穴を示した人体模型の経穴ごとにタグ、
その経穴の解説をUDペンで聞くことができる。
人体模型でなくても、経穴の名前タグにペンで触れると解説を聞くことができるので、
普段の部屋での勉強にもなると学生さんに大好評。
リクエストに応え「簡単な解説編」だけでなく「詳しい解説編」もつくった。
UD-Penについての感想
「資料整理に使えそうで期待大。借りて帰って使ってみる」
「技術からブラインドの方の生活がわかり興味深かった」
「今、佐藤さんが行っているユーザー側のニーズを集約していく、
というのはとても大事。経過、それからこれからも、ぜひ『記録』してニーズを集約し、
情報を共有化していけるといい」
「技術大の学園祭で、情報発信する場を企画したい」
学習会に参加した、技術大の学生さんの感想
「今まで、自分のブラインドの立場からしか見れていないことがわかった。
車イスユーザーの話や交通バリアフリーの話など実際聞いたのは初めて
だったのできけてよかった。これから多方面に見ていけたらと思う」
「いろんな方と話ができて楽しかった。いろんな人が居るので、
いろんな角度からモノを見る事ができてよい」